研究課題/領域番号 |
23K20075
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補助金の研究課題番号 |
20H01221 (2020-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2020-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
波照間 永子 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任教授 (80336487)
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研究分担者 |
小林 敦子 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (80857003)
松永 明 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (80899138)
富 燦霞 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (10795925)
蔡 美京 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (40867222)
森田 ゆい 東京立正短期大学, 現代コミュニケーション学科, 准教授 (10365455)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 東アジア舞踊 / 琉球舞踊 / 日本舞踊 / 日本民俗舞踊 / 比較舞踊学 / 能楽 / 歌舞伎舞踊 / 韓国舞踊 / 民俗舞踊 / 組踊 / 祭祀舞踊 / おもろさうし / 舞踊譜 / オーラル・ヒストリー / 創作舞踊 / 阿波踊り / ジェンダー / 舞踊史 / 共同制作 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、申請者がこれまで着手してきた琉球舞踊研究の手法を用い、東アジア地域の舞踊の比較を企図したものである。同地域は日本をはじめ諸外国の統治を経た複雑な歴史を共有し、一端途絶えた舞踊を近代以後「再創造」し今に伝えている。様々な舞踊文化のなかでも社会文化性を強く反映する舞踊技法に着目し、その「再創造」の様相を解明するとともに、現存する技法の特性と伝承法の比較を試みる。それにより申請者の専門領域である①琉球舞踊の特性をより明確化するだけでなく、②東アジアにおける個々の舞踊文化の多様性の尊重と相互理解の促進、③地域間の境界のみならず研究者と実演家の垣根を越えた協働体制の構築に寄与すると確信する。
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研究実績の概要 |
2022年度は、主に日本国内における研究対象に焦点を当て下記の4点について、研究を実施した。 1. 「芸能の担い手」に関するシンポジウムの開催:近現代における「男芸」と「女芸」の伝承をテーマとして、能楽、沖縄組踊と琉球舞踊、歌舞伎と歌舞伎舞踊、韓国舞踊、日本民俗舞踊について検討し、第32回比較舞踊学会大会シンポジウムにて成果を公開した。この内容を『比較舞踊研究』第29巻に掲載した。舞踊の史的展開を、担い手の性を軸に探ることで、地域間・ジャンル間を比較することができた。→研究協力者:伊藤真紀(明治大学教授)・蔡美京(明治大学客員研究員)、研究分担者:森田ゆい(東京立正短期大学准教授)・小林敦子(明治大学兼任講師)、コーディネータ・代表者:波照間永子 2. 能楽と琉球舞踊「祈りの表現」に関する鼎談:沖縄日本復帰50周年を記念して、三名の人間国宝-大倉源次郎氏(能楽小鼓方)・志田房子氏(琉球舞踊立方)・比嘉聰氏(組踊音楽太鼓)の登壇を得て、芸能の原点「祈りの表現」に関する鼎談を一般公開した。→特定非営利活動法人日本伝統芸能教育普及協会むすびの会 20周年記念事業、銕仙会能楽研修所→聞き手・代表者:波照間永子、コーディネータ・研究分担者:森田ゆい 3. 近現代期における民俗舞踊および民謡の再創造:「明治期の民謡と舞踊の再創造における近代化政策の影響」(『情報コミュニケーション学研究』 (22))および「阿波踊りの女踊りの確立に関する複合的まなざし」(『津田塾大学紀要 』(55))と題する論文を発表した。→研究分担者:小林敦子 4. 琉球古典舞踊の技法と歌詞の関連性:古典舞踊女踊りにみる「袖を用いる技法」と琉歌との関連性を調査した。→代表者:波照間永子、研究分担者:松永明(明治大学客員研究員)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度は、新型コロナウィルスの感染状況下にあるため、主に国内研究に焦点を絞ったため、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度から、海外の共同研究者との交流を再開したが、新型コロナウィルスの感染が完全に収束したわけではないので、オンラインで可能な会議などは引き続き実施し、残りの2年間で、扇・布・拍(四つ竹、牙拍)を用いる舞踊の比較研究を継続し論文化していく。 2022年度に調査を実施し未だ公表していない研究「琉球古典舞踊の技法と歌詞の関連性」について、2023年度は、「袖を用いる技法」に焦点を絞り、琉歌との関連性を沖縄文化協会公開研究発表会にて口頭報告し、秋ごろに論文を投稿する。
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