研究課題/領域番号 |
23K20089
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補助金の研究課題番号 |
20H01254 (2020-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2020-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
広瀬 友紀 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50322095)
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研究分担者 |
大関 洋平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 講師 (10821994)
黄 竹佑 名古屋学院大学, 外国語学部, 講師 (70908665)
峰見 一輝 立命館大学, スポーツ健康科学部, 講師 (90906968)
伊藤 たかね 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 特任教授 (10168354)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2024年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 予測処理 / 日本語 / 文理解 / 視線計測 / アクセント / ピッチアクセント / 京阪アクセント |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、人間の予測的構造処理のあり方に着目し、人間の文処理のより包括的な解明に迫ることを目指す。人間の最も基本的な相互コミュニケーションの場面においてどのような予測処理が可能であるかという問いに迫るため、本研究では、音韻・形態構造・統語構造・意味・情報構造といった言語の側面に関わる予測処理を、双方向コミュニケーションという切り口から改めて検討し、人間の言語理解における予測処理のあり方のより包括的な解明を目指す。
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研究実績の概要 |
本年度はコロナウイルス感染拡大の影響で遅延していた視線計測法による「音韻変化情報による、未入力語の音韻情報の予測に関する実験」を遂行することに注力した。実験被験者として適切な条件を満たした母語話者の確保が予想以上に困難であったが、複数回に及ぶ現地出張調査をとおして、分析可能な人数を確保した。 同時に、コロナ禍に開始した、インターネットを介した質問紙や反応時間測定という方法で前年度すでに近畿方言のデータの分析も進め、論文化を果たした。また、インターネット実験の結果と対面実験の結果を比較した技術面での情報整理や、情報共有のための研究会発表も行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
感染症拡大の社会的な影響が小さくなり、対面実験を再開することができたが、感染症対策により実験セッションに間隔を設ける、調査に必要な質問紙の一部は対面の場で同時に行うのでなく別途インターネットを介して提出をお願いするなど、従来なかった理由でペースを落とさざるをえなかったが、おおむね問題なく再開できたと考える。また、前年度から執筆を開始していた論文が採択されるなど、全体としてはほぼ順調に進捗しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き視線計測の実験をすすめ、また、これまで、感染症拡大の余波が最も大きく、実施保留となっていた、アクセント変化に関する脳波測定実験についても再開させたい。
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