研究課題/領域番号 |
23K20107
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補助金の研究課題番号 |
20H01309 (2020-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2020-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
胡 光 愛媛大学, 法文学部, 教授 (50612644)
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研究分担者 |
長谷川 賢二 徳島県立博物館, その他部局等, 館長 (00372227)
守田 逸人 香川大学, 教育学部, 教授 (10434250)
須藤 茂樹 四国大学, 文学部, 教授 (20612047)
西 耕生 愛媛大学, 法文学部, 教授 (30259452)
小幡 尚 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 教授 (30335913)
松永 友和 徳島県立博物館, その他部局等, 学芸係長 (40610316)
村上 紀夫 奈良大学, 文学部, 教授 (40734439)
町田 哲 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (60380135)
中川 未来 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (60757631)
浅川 泰宏 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90513200)
青木 亮人 愛媛大学, 教育学部, 教授 (90647364)
モートン 常慈 徳島大学, 教養教育院, 准教授 (40469333)
大石 雅章 鳴門教育大学, その他部局等, 副学長・教授 (50152046)
川岡 勉 愛媛大学, 教育学部, 研究員 (90186057)
竹川 郁雄 愛媛大学, 法文学部, 教授 (60236445)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2024年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 四国遍路 / 霊場 / 巡礼 / 地域社会 / 弘法大師信仰 / 霊場資料学 / 番外霊場 / 写し霊場 / 学際的研究 / 札所 / 霊場文化 / 学際的総合調査 |
研究開始時の研究の概要 |
四国遍路は、古代に始まり現代まで続いている巡礼である。弘法大師ゆかりの聖跡とされる八十八の札所を巡るために多くの人々が四国を訪れ、関心は年々高まっている。しかし、その研究は、「霊場」(札所や関係寺社)の資料調査が十分には行われていないため、未解明の点が多かった。そこで、本科研では、四国内外の多様な分野の研究者を集め、オール四国体制で、札所以外の寺社を含む「霊場」の学際的総合調査を継続・拡大し、「霊場資料学」の確立を目指すことが第一の目的である。第二の目的は、「霊場」の歴史にとって重要な八つの論点を設け、その歴史的実態を学際的総合的な視点から解明し、四国遍路の歴史研究を深化させることである。
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研究実績の概要 |
歴史学、国文学、民俗学、地理学、社会学、美術史など多彩な学問分野の研究者を結集して、各自の専門性を活かしながら連携して「霊場」の学際的総合的な調査研究を行った。7月28日の研究会は、オンラインで実施し、研究分担者・中川未来、モートン常慈により、近代の四国遍路について研究報告を行い、全国から研究者の参集を得た。9月24日には、弘法大師生誕1250年を記念したシンポジウムをオンライン併用で愛媛大学にて開催した。研究代表者・胡光、研究分担者・守田逸人ほかが報告した。10月28日には、古代・中世の四国遍路をテーマに、公開講演会・シンポジウムをオンライン併用で愛媛大学において開催し、研究分担者・守田逸人、研究協力者・大石雅章、寺内浩、川岡勉、岡本桂典の研究報告を行い、弘法大師信仰の展開について検討した。会場に多くの研究者・市民が参集したほか、オンラインでは、北海道や台湾からの参加もあった。これらの研究報告は論考にまとめ、『四国遍路と世界の巡礼』第9号を2024年3月に刊行した。また、四国4県庁を中心とする四国遍路世界遺産登録推進協議会と連携して『四国遍路関係史料集 古代・中世編』を刊行し、古代・中世の基礎史料を集成した。弘法大師記念の年にあたり、多くの雑誌が四国遍路特集を組み、研究代表者・分担者・協力者が執筆にあたった。ほかに、隔月『インタビュー』や『朝日新聞』にも最新研究成果を連載した。これらの研究成果を愛媛大学ミュージアムで「弘法大師1250年 弘法大師の生涯と信仰のかたち展」として一般公開した。調査活動は浄明院(松山市)の資料を借用して学内で調査を行ったほか、四国霊場第15番札所国分寺資料調査を徳島城博物館において、第75番札所善通寺文書調査を香川県立ミュージアム(高松市)で実施した。あわせて、写し霊場研究の端緒とすべく、投稿型マップをホームページに構築した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度はほぼコロナ感染症の影響を受けずに、調査を行った。徳島(国分寺)調査を9月・2月に実施し、高松(善通寺)調査を同じく9月に実施した。研究成果の公開は、オンライン・対面を併用しながら研究会・シンポジウムを3回開催し、ミュージアムでも展示を行った。年度末には、論考を収録した紀要と史料集を刊行したほか、各自が研究論文を発表した。
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今後の研究の推進方策 |
ひきつづき、善通寺文書調査を高松で、国分寺資料調査を徳島で実施するほか、徳島地蔵寺調査も再開する。愛媛・高知県の情報も収集する。借用して学内で行える調査は、学内で行う。研究成果の公開は、オンライン・対面を併用しながらシンポジウムを開催し、ミュージアムでも展示を行う。年度末には、論考を収録した紀要を刊行し、科研最終年にあたって調査報告書を刊行する。
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