研究課題/領域番号 |
23K20119
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補助金の研究課題番号 |
20H01359 (2020-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2020-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 大阪大谷大学 |
研究代表者 |
狭川 真一 大阪大谷大学, 文学部, 教授 (30321946)
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研究分担者 |
時枝 務 立正大学, 文学部, 教授 (00217473)
田中 裕介 別府大学, 文学部, 教授 (30633987)
角南 聡一郎 神奈川大学, 国際日本学部, 准教授 (50321948)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 仏教葬送墓制 / 神道葬送墓制 / 修験道葬送墓制 / キリスト教葬送墓制 / 石造物 |
研究開始時の研究の概要 |
日本中世の葬送墓制は、仏教を中心に行われていたと考えがちであるが、当時の人々にとって身近な存在(宗教によっては地域が限定される場合もある)になっていた神道、修験道、キリスト教なども独自の葬送を行い、墓を構築していた。この研究ではそれぞれの宗教における葬送墓制の実態を明らかにし、その独自性と宗教間における融合性を明らかにしようとするものである。
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研究実績の概要 |
研究活動として仏教の産物である五輪塔、なかでも中世に遡るの銘文に神道関係者を示す「神儀」銘を持つものを確認したことがあげられる。熊本県あさぎり町上村家一族墓所中にあるもので、五輪塔数十基で構成される墓所のなかに10基余りの銘文が鮮明に判読できる資料があり、そのうちの1基に「大永四年(1524)」「神儀」銘があった。現状では最古の事例であり、現地で拓本採取を含む調査を行い、現在は意味付けととともに資料報告の準備を進めている。中世段階では神道関係者も仏式による埋葬が行われていた証拠と言えよう。 既存の調査では神宮寺墓地の事例として調査した華林寺墓地の調査成果を刊行すべく、整理作業を進めるとともに執筆分担者等と打ち合わせを行い、令和五年度中に報告書の完成を目指すことで進めている。また同じく神宮寺墓地に関する伊勢の慶光院墓所および今北山墓地に関しては、地元研究者の協力を得て、補足調査を行い、この調査についても令和五年度中に成果を公にする予定です。 このほか神道墓地の事例として調査している春日大社社家墓地についても、分担者角南を中心に必要分は完了し、これも令和五年度中に整理を完了する予定である。 キリシタン墓地および修験道関係墓地についても分担者によって集成が行われ、一定の成果が見えてきたところであるが、本年度については対面で同席して協議を行うことができなかった。令和五年度の早い段階で調整を行い、最終年度の成果公開やまとめについて協議する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
全体会議を実施することができず、一部の見学地に出務事ができなかった。各分担者の進捗を把握するととに令和五年度中には実施する方向で協議中である。
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今後の研究の推進方策 |
神道墓地、神宮寺墓地の調査成果は予定通り整理が進行し、一部の原稿も集まりつつあるので令和五年度中の刊行を目指して進行中である。 あわせてその他の宗教墓地についても整理を進めており、次年度中に全体調整会議を開いて足並みを揃え、最終年度の報告会(成果公開)にむけて準備は進めている。
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