研究課題/領域番号 |
23K20120
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補助金の研究課題番号 |
20H01362 (2020-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2020-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
清野 孝之 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 企画調整部, 部長 (00290932)
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研究分担者 |
道上 祥武 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 研究員 (10827330)
降幡 順子 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸部保存科学室, 室長 (60372182)
森先 一貴 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (90549700)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 古代瓦 / 胎土分析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、7世紀の大和の寺院・宮都出土瓦に対し、これまでおこなわれてきた考古学的分析に加え、理化学的手法による胎土分析をおこない、この時期の瓦の生産・供給体制の研究を検討するものである。 理化学的な胎土分析には、蛍光X線分析と岩石記載学的手法を併用した分析法を採用し、信頼性を高める。 古代国家成立期にあたる7世紀の大和において、宮都・官営寺院造営といった国家的事業にともなう瓦生産・供給体制がどのように成立し、大和の寺院造営にどのように影響を与えたか、その実態を解明する。
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研究実績の概要 |
本研究は、古代国家成立期である7世紀の大和の寺院・宮都出土瓦の生産地推定に、従来おこなわれてきた考古学的分析に加え、蛍光X線分析と岩石記載学的手法を併用した胎土分析法を採用し、当該期における瓦の生産・供給体制の研究を体系的に再検討することを目的とする。 研究の3年目に当たる令和4年度は、①川原寺出土の川原寺創建軒瓦の分析、②川原寺以外から出土した川原寺創建軒瓦と同笵の軒瓦の分析等を実施した。 ①については、奈良文化財研究所が所蔵している川原寺出土の川原寺創建軒瓦の分析を進め、これまでに判明している笵傷進行と、それにともなう製作技術の変化について考古学的分析と胎土分析の両面から検討した。その結果、従来判明していた笵傷進行をさらに細分化可能であること、それに合わせて製作技法の変化をさらに細分できることなどを確認するとともに、それらの変化に合わせた生産地の変化を示唆する結果を得た。その成果については、令和5年度中に公表する予定である。 ②については、奈良文化財研究所所蔵品だけでなく奈良県立橿原考古学研究所、同附属博物館、奈良県五條市の市立五條博物館所蔵品も対象とし、飛鳥寺、豊浦寺、橘寺、大官大寺、和田廃寺、飛鳥池遺跡、石神遺跡、雷丘北方遺跡、藤原宮跡、藤原京跡、大窪寺、橿原遺跡、および川原寺創建瓦の生産地として知られる荒坂瓦窯、川原寺瓦窯出土の川原寺創建軒瓦と同笵の軒瓦を調査した。その結果、ほとんどの寺院や遺跡からの出土例は、川原寺出土例と同様の笵傷や製作技法の特徴をもつが、和田廃寺および雷丘北方遺跡出土例のみ、やや様相が異なることが判明した。これらの考古学的成果については、令和4年度末に公表した。また、これらの資料のうち試料採取の協力を得ることができた資料については、合わせて胎土分析も行っており、今後、その成果を公表するべく準備している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在重点的に調査・分析を進めている川原寺創建軒瓦については、他機関所蔵資料の調査を実施することができた。また、これまで積み重ねてきた川原寺創建軒瓦の調査成果のうち、考古学的成果を順次公表することができた。そのため、現在順調に調査・研究が進展している状況である。
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今後の研究の推進方策 |
これまで積み重ねてきた川原寺創建軒瓦の調査、分析成果のうち、考古学的分析成果については着実に公表してきた。一方、考古学的分析と同時並行で進めている胎土分析については、一定の分析成果を蓄積したうえで比較検討する必要があるため、計画的に成果蓄積につとめてきた。すでに一定程度の蓄積を行うことができつつあるため、今後は、胎土分析成果についても公表するとともに、考古学的分析と合わせた考察を行う予定である。
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