研究課題/領域番号 |
23K20263
|
補助金の研究課題番号 |
20H02342 (2020-2023)
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2020-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
|
研究機関 | 神戸女子大学 |
研究代表者 |
砂本 文彦 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (70299379)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2024年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | 大韓民国 / 植民地遺構 / 選定理論 / 保存 / 復元 / 植民地 / 遺構 / 韓国 / 選定 / 遺産 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はこれまで着目されることのなかった、韓国における<植民地遺構>に対する歴史社会的な解釈と学術的評価について、まず包括的に研究する。そして<遺構>を<遺産>にシフトする際の選定理論の在り方と、具体的な建築保存・復元の実際的方法を構造的に解明して、建築や公共空間などの整備を通じた歴史性の付与行為とは何なのかを問うものである。本研究は、韓国における<植民地遺構>に対する歴史社会的な評価の枠組みと学術的評価の有り様について理論的研究をし、<植民地遺構>を<自国の歴史遺産>として保存・修復する、あるいは破却する際の、歴史性を付与する論理と具体的建築手法を解明する。
|
研究実績の概要 |
今年度は韓国での現地調査・文献調査や韓国人研究者を招聘しての日本国内同様事例の合同調査を実施した。韓国での調査では植民地遺構に対する基礎的な調査方法と歴史として語ることの関係性を把握できるよう現地調査と文献調査を実施することで、その間に横たわる過去の事実の整理と現代的意識の浮かび上がり方について考察をした。また、韓国人研究者を日本に招聘しての合同調査では戦前期軍事遺構にかかる調査を実施し、同様に過去と現代的意識の関係について議論を行った。韓国人研究者チームはこれまでも韓国での植民地遺構の調査や保存活動に取り組んでおり議論は示唆的で、本研究に有益な視点をもたらすことができた。そのほか韓国で行われた本研究に関連するテーマのシンポジウムでのコメンテーターを務め、基礎資料の購入を進めることで経時的な全貌の把握ができる態勢を整えた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスにより研究計画を変更せざるを得なかった期間中の遅れが少々影響しているが大勢には影響が無いため「やや遅れている」としている。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は最終年度となることから調査の総仕上げ、論文執筆などのまとめ作業の比率を上げていきたい。また韓国人研究者との連携をとることで有効性の高い研究成果としたい。
|