DEKの腎臓ではE2F標的遺伝子の発現が上昇し、細胞増殖活性が亢進しているが、AMPK活性化(リン酸化)は抑制されているため、AMPKアゴニストであるメトホルミンを投与し、その影響を評価する。さらに、尿細管細胞の単離培養系が確立されたため、これを用いて、尿細管細胞の増殖や遺伝子発現に対する高濃度グルコース、インスリン、D-アミノ酸、メトホルミンなどの影響を評価する。さらに、連鎖解析から12番染色体のD-アミノ酸酸化酵素以外の遺伝的要因が腎実質の増大にかかわる可能性が示唆されたため、以前行った全ゲノム解析のデータを近年アップデートされたリファレンス配列と比較し、遺伝要因を同定する。
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