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顎関節症ならびに疲労愁訴を伴う疾患における,AIを用いた筋疲労の定量評価

研究課題

研究課題/領域番号 23K20332
補助金の研究課題番号 20H03878 (2020-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2020-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

皆木 省吾  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 特命教授 (80190693)

研究分担者 中原 龍一  岡山大学, 医歯薬学域, 講師 (30509477)
尾崎 敏文  岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (40294459)
丸尾 幸憲  岡山大学, 大学病院, 講師 (60314697)
萬田 陽介  岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (60794477)
兒玉 直紀  岡山大学, 大学病院, 講師 (70534519)
沖 和広  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (00346454)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
キーワードEMG / AI / 疲労
研究開始時の研究の概要

筋疲労は、多くの医学・歯学領域において臨床的に重要な意味を有しており、これを定量評価することは種々の医学的目的において有用に利用することができると考えられる。
本研究は、我々が疲労解析に関して行ってきた筋電図データについて、既存の機械学習を発展させ、筋疲労波形ならびに筋電図記録時に混入するデジタルノイズの検出をAI学習によって行うシステムを構築し、疲労評価に資するシステムを構築することを目指した研究である。

研究実績の概要

疲労の評価は、広く医療の多領域において重要な評価項目であると考えられている。口腔顔面痛あるいは頭痛などの頭頸部における複雑症例においてもこの評価は重要であり、特に筋組織の疲労の客観的評価は関連疾患との鑑別診断を格段に進歩させる指標となり得ると考えられる。また,全身的な疲労を評価することは他の疾患の診断や治療方針の決定にも大きく寄与すると考えられる。疲労は中枢性と末梢性の両者が関連すると考えられるが、これらの機能的アウトカムともいえる筋電図計測によって疲労評価が行えればその臨床的価値は非常に高いと考えられる。研究代表者らは、これまで顎関節症患者に関して蓄積してきた高精度24時間連続筋電図記録から新たな筋疲労度の定量化因子(Maedaら,2019)に着目し、機械学習を用いた解析システムの開発を進めてきた。また、舌後方部の実験的負荷によって筋疲労と特徴的な筋電図波形が得られることを明らかにしてきた。本研究は、これら現有のデータベースを基礎にAI等を用いて、筋電図疲労波形の客観的定量評価を可能とするシステム構築を行うことをめざしている。このなかで、日常生活環境におけるデジタルノイズの存在が筋電図データ解析において大きな問題となっていることが本研究の結果明らかになっている。デジタルノイズの発生源は多岐にわたる。本年度もデジタルノイズサンプルデータを引き続き収集し、周波数解析等によってデジタルノイズの特徴量の抽出を試みている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

携帯型筋電計を用いた研究はこれまで世界的にも多数行われている。しかしその解析に際して、日常生活環境に存在するデジタルノイズの影響を検討したものは見当たらない。本研究において、高精度の解析を実施する際にデジタルノイズがその解析結果に影響することが明らかになりつつある。すなわち、日常生活環境下における筋電図解析の重要な基盤についてのデータを明らかにしつつあり、この研究領域における貢献度は大きく、おおむね順調に進展していると判断できる。

今後の研究の推進方策

日常生活環境下における筋電図解析を正確に達成するためには、デジタルノイズの解析も含めて波形解析を実施することが必須と考えられる。したがって、今後の研究の推進方策としては、デジタルノイズを含めた解析手法に重点をおく予定であり、疲労を示す指標と考えられるGrouped Dischargeならびにデジタルノイズの自動抽出システムの確立を行う予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 歯学領域におけるAIとAI研究開始時の障壁2021

    • 著者名/発表者名
      兒玉 直紀, 杉本 皓, 皆木 省吾
    • 雑誌名

      岡山医学会雑誌

      巻: 133 号: 3 ページ: 181-183

    • DOI

      10.4044/joma.133.181

    • NAID

      130008139623

    • ISSN
      0030-1558, 1882-4528
    • 年月日
      2021-12-01
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Detection of muscle fatigue caused by repeated posterior tongue lift movement from neck surface EMG: a pilot study.2021

    • 著者名/発表者名
      Furutera H, Kawakami S, Kodama N, Manda Y, Kitagawa K, Nakahara R, Minagi S.
    • 雑誌名

      Journal of Oral Rehabilitation

      巻: 48 号: 12 ページ: 1337-1346

    • DOI

      10.1111/joor.13258

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 日常生活中の筋電図記録に混入し得るノイズ信号に関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      皆木省吾,兒玉直紀,中原龍一,尾崎敏文,古寺寛志,北川佳祐,萬田陽介,田中祐貴,杉本 皓,森慧太朗,山田蘭子,松岸 諒,桑原実穂
    • 学会等名
      第68回日本顎口腔機能学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 頚部表面筋電図を使用した舌後方部筋疲労評価法の予備的検証2020

    • 著者名/発表者名
      古寺寛志、川上滋央、萬田陽介、森慧太朗、足立れいみ、北川佳祐、兒玉直紀、皆木省吾
    • 学会等名
      日本顎口腔機能学会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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