研究課題/領域番号 |
23K20344
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補助金の研究課題番号 |
20H03975 (2020-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2020-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
水野 道代 筑波大学, 医学医療系, 教授 (70287051)
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研究分担者 |
千葉 育子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 看護師 (50863817)
大西 達也 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 科長 (70445211)
小田 夏実 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 副看護師長 (40980040)
近藤 美紀 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 副看護部長 (90884148)
向原 徹 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 科長 (80435718)
浅野 美礼 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (00273417)
牟田 理恵子 (郡司理恵子) 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (40389937)
田部 宏 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 科長 (80297407)
三島 沙織 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (00809618)
細野 亜古 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医長 (00602947)
岡野 晋 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医長 (90408378)
湯田 昌美 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 看護師 (10796923)
秋元 哲夫 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 分野長 (10261851)
山下 美智代 筑波大学, 医学医療系, 助教 (90633230)
上田 百合 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (90617581)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | QOL / がん患者 / 継続支援 / 自己管理 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、女性がん患者の自己管理能力を活性化させQOLを回復向上させるために、①疾病や治療の理解、②セルフモニタリング、③心のケア(ライティング)の3つを柱とするICTを取り入れた継続支援プログラムを構築し、健康関連QOLを中心とするPROsにより多面的に、そして治療前から調査後6ヶ月にかけて縦断的に、その効果を評価します。がん専門病院(国立がん研究センター東病院)を調査施設とし、プログラムにおける3つの支援すべてを利用可能な環境を提供する患者を介入群、セルフモニタリングのみを実施する患者を対照群とするランダム化比較試験を実施してプログラムの効果を判定します。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、女性がん患者の自己管理能力を活性化させQOLを維持向上させるために、①疾病や治療の理解、②セルフモニタリング、③心のケアの3つを柱とする(3つのアプリケーションより成る)情報通信技術ICTを取り入れた継続支援プログラムを構築し、健康関連QOLを中心とするPROsにより多面的に、そして治療前から治療後6ヶ月にかけて縦断的に、その効果を評価することにある。 R4年5月より、プログラムにおける3つの支援をすべて利用可能な環境を提供する患者を実験群、セルフモニタリングのみを実施する患者を対照群とするランダム化比較試験を、国立がん研究センター東病院において開始し、予定していた210名の患者登録を行い、R6年3月31日に登録を終了した。中間で、R5年9月末に患者登録を行った170例の内6ヶ月間の調査を終えた85名(M=50.5;SD=10.1歳)のデータを用いて、比較試験の実施状況を評価した。健康関連QOLの指標として測定された尺度値の中で、不安は経過(治療前・基準値、1ヶ月、3カ月、6か月)に伴い有意に回復したのに対し、症状、症状に伴う支障、抑うつは、治療開始後に当たる1ヶ月時に大きく悪化し、その後段階的に回復した。ただし症状と支障の値の回復は、集学的治療(あり-なし)や治療の場(入院-外来)の違いとの間に交互作用が確認された。主観的安寧や生活満足度に関する尺度値は、治療前のみ、配偶者や子供の有無との間に有意な関係を示した。介入群に比べて実験群の不安や抑うつ、安寧の測定値は、回復幅が大きかったが、どの関係にも統計的有意差はなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ランダム化比較試験における目標症例登録数を達成するために予定以上に長い期間(1年10カ月)を有した。また、6ヶ月の試験期間中に計画(10例)以上に脱落症例が生じているため、その原因を系統的に分析する必要があるが、その他の研究計画は予定通りに進行している。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き登録患者に対して6ヶ月の試験を行い、秋までに試験を終了させ、順次、結果の分析を実施する。
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