研究課題/領域番号 |
23K20352
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補助金の研究課題番号 |
20H04015 (2020-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2020-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
仁科 祐子 鳥取大学, 医学部, 教授 (70362879)
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研究分担者 |
長江 弘子 亀田医療大学, 看護学部, 教授 (10265770)
高橋 健一 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (30399670)
谷垣 靜子 岡山大学, 保健学研究科, 特命教授 (80263143)
東野 正幸 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (70736090)
乗越 千枝 四天王寺大学, 看護学部, 教授 (70389500)
金子 周平 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (10529431)
岡田 麻里 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (90534800)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
2024年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 若手訪問看護師 / 新卒訪問看護師 / 自律的判断 / 専門職的自律性 / 訪問看護実践 / 自律性 / 対象者中心思考 / リフレクション / 訪問看護師 / 若手 / 学修支援 / ICTシステム / 専門性 / 看護判断 / 学修支援システム / 学修システム |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢多死社会にある我が国において、誰もが医療・介護を必要としながらも最期まで自分らしく生き尊厳をもって死ぬことができるよう、訪問看護師の確保は喫緊の課題であり、これには新卒訪問看護師や若手訪問看護師の育成が重要である。本研究では訪問看護師の自律性や自律的判断の定義や関連要因を明らかにする。これを基に、若手訪問看護師の自律性向上を目指した学修プログラムを開発し、webベースシステムとして構築する。さらにこのシステムを全国の若手訪問看護師が活用し、相互に学修しあえるものとする。本システムは若手訪問看護師の自律性の向上に加え、判断力や実践力の向上、仕事満足度や仕事継続にも寄与することが期待される。
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研究実績の概要 |
2022年度は先行研究のまとめ、自律性の文献検討、学修支援システムの一部を構築し試験運用をした。 1)先行研究のまとめ:若手訪問看護師における自律的判断について分析結果をまとめた。訪問看護師の自律的判断のベースには対象者の思いを重視する対象者中心思考があり、利用者の身体面(医療面)に加えよりよい生活・人生となるよう利用者と共に判断することの重要性が示唆された。本結果を学修プログラムに反映させる。 2)自律性の文献検討:本研究における重要概念である「看護師の自律性」に関する約55文献(英文)を整理した。systematic review, integrative review, literature review, 概念分析、自律性の尺度開発、自律性と他の変数との関連を明らかにする横断的調査、質的研究等があった。自律性に関連する要因として、仕事満足度、ケアの質、医師との協働、チームワーク、組織的要因など、多くの要因との関連性が検討されていた。しかし、自律性は独立変数として扱われていることが多く、測定尺度が異なることなど、研究の限界もあった。今後はシステマティックレビューが課題である。 3)学修支援システムの試行と評価:本システムは、先行研究の結果を踏まえ、自律的判断力の向上を目指し、相談機能、実践メモ機能、リフレクション機能等を備える予定である。本年度はリフレクション機能を実装し、若手訪問看護師に使用してもらい、使用感についてアンケート調査により評価を得た。鳥取大学医学部倫理審査委員会の承認を得た上で実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は、自律性の文献検討、概念分析、システム基盤の構築を行う予定であった。文献検討は約55文献まで集め整理できたがシステマティックレビューができておらず、まだ全容がつかめていないため、概念分析にもちこめなかった。自律性の探究とシステム構築を同時並行で進めているが、自律性の探究に時間を要しているため、やや遅れていると自己評価する。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は自律性の文献検討を進めること、日本の訪問看護師における自律性の概念分析を行うことにより、自律性の属性と先行要件、帰結を明らかにする。これを基に学修プログラムをブラッシュアップする。 学修支援システム構築については、2022年度にリフレクション機能を実装し、若手訪問看護師1名からの評価を得ることができた。今後は学生や訪問看護師からの評価も得て、システム改善につなげたい。
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