研究課題/領域番号 |
23K20390
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補助金の研究課題番号 |
20H04284 (2020-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2020-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62010:生命、健康および医療情報学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
葛 崎偉 山口大学, その他部局等, 特命理事 (30263750)
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研究分担者 |
中田 充 山口大学, 教育学部, 教授 (60304466)
呉 靭 周南公立大学, 情報科学部, 准教授 (70708015)
松野 浩嗣 山口大学, その他部局等, 理事 (10181744)
北沢 千里 山口大学, 教育学部, 准教授 (30403637)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 東洋医学 / 鍼灸治療 / 経穴推定法 / 人工知能 / シミュレーション / ペトリネット / モデリング / 人体モデル |
研究開始時の研究の概要 |
経脈とは東洋医学における人体の代謝物質(気と血)の通り道であり,経穴(ツボ)の連絡系(道)を指す.鍼灸治療は鍼や灸で経穴を刺激することにより,気や血の流れを良くする治療法であり,世界保健機関(WHO)にも認められている.本研究では主に鍼灸治療を支援するシステムの技術を開発する.その一つ目は東洋医学における五行説,臓腑の表裏関係,経穴の補瀉(ほしゃ)役割等に基づいた人体モデル構築の手法である.二つ目は東洋医学の診察法である四診(望診・聞診・問診・切診)のデータ解析の手法である.三つ目は四診の解析結果と人体モデルを用いて鍼灸治療法を推定するシミュレーションシステム設計の手法である.
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研究実績の概要 |
本研究では,研究の目的を達するために,2021年度において,(1)証(病名)の症状と五臓六腑の状態との関係に基づいた五臓六腑の健康状態の評価法を開発すること,(2) 望診の1つである舌診による五臓六腑状態の判定法を開発すること,(3)東洋医学の諸要素を取り入れた人体モデルを構築すること,を実施した. (1)については,東洋医学における症状と五臓六腑との関連データベースを構築し,臨床で気血水の評価によく用いられている寺澤スコアを取り入れて,五臓六腑の虚証・実証を評価するための基準を定めた.このように定めた評価基準に基づいて,五臓六腑の状態を評価する手法を提案した. (2)については,人工知能でよく用いられるMask R-CNNを用いて,舌の自動認識および臓腑の健康状態を判定することはこれまで行ってきた.臓腑の健康状態を判定する精度を高めるために,ResNet50,ResNet101およびLeNetといった複数の画像認識モデルを用いて,舌の各部位に対する画像分類の効果を調べ,これらのネットワークによる臓腑の健康状態判定の精度比較やMask R-CNNの結果との比較を行い,舌診における各モデルの有用性を評価した. (3)については,五臓六腑と経脈・経穴を含んだ人体モデルはこれまで提案してきたが,東洋医学において人体の構成要素とされている気・血・津液などは,まだ取り入れていない.そこで,気・血・津液のモデルを構築し,それをこれまでの人体モデルに加えた新しい人体モデルを提案した.また,鍼灸治療法に基づきCPN Tools を用いてシミュレーションを行い,その結果を提示し,本提案モデルの妥当性について考察した. 以上の研究に必要なデータについては,専門の著書や論文の調査等で収集した.また,研究で得られた成果を取りまとめて国内の研究会,国際会議および学会論文誌で発表した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症の影響で,データ収集が十分にできていない部分はあるが,おおむね順調に進んでいる.その理由としては,おおむね予定通りに,①五臓六腑の状態を評価する手法を開発し,②複数の画像認識モデルによる精度の高い臓腑の健康状態判定法を開発でき,③東洋医学における人体の構成要素である気・血・津液を取り入れた人体モデルを構築できた.
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題の解決に関する今後の進め方は,以下の通りである. ①引き続き,望診の1つである舌診による五臓六腑状態の判定法を最新の人工知能の画像認識技術を活用して開発する. ②東洋医学の証(病名)に関する症状に基づいた鍼灸治療用経穴の推定法を人工知能の推論技術を活用して開発する.
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