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「道」の魅力の解明:歩く旅の心理的機能と地域資源としての「道」

研究課題

研究課題/領域番号 23K20403
補助金の研究課題番号 20H04433 (2020-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2020-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分80020:観光学関連
研究機関信州大学

研究代表者

岡本 卓也  信州大学, 学術研究院人文科学系, 准教授 (30441174)

研究分担者 林 幸史  大阪国際大学, 人間科学部, 准教授 (10567621)
速水 香織  信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (60556653)
石盛 真徳  追手門学院大学, 経営学部, 教授 (70340453)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード歩くこと / フットパス / ウォーキング / 経験サンプリング / 道の活用 / 観光行動 / トレイル / 散歩 / ロングトレイル / お遍路 / 巡礼 / 徒歩観光 / 経験的サンプリング調査 / ワンダーラスト / 道 / 地域資源 / 旅行熟達化
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は「道を歩くこと」の意味と,観光旅行における資源としての「道」の可能性を明らかにし,地域における新しい「道」の活用法を提案することである。そこで(1)「道を歩くこと」に伴う心理的機能,認知機能の変容の検証,(2)観光行動における「道(街道・巡礼路・登山道)」の意味づけや利用法の歴史的変遷の検証,(3)「道」の管理・活用が観光地の活性化に与える影響過程の分析,(4)観光客や地域住民の志向性に合わせた最適な道の提案の仕組み作りを行う。
「道を歩くこと」の心理的機能,地域における「道」の価値について総合的に研究をすることで,わが国全体の観光レベルの底上げにも繋がる可能性を有している。

研究実績の概要

本研究の目的は,「道を歩くこと」の意味と,観光旅行における資源としての「道」の可能性を明らかにし,地域における新しい「道」の活用法を提案することである。 上記の目的を達成するため,(1)「道を歩くこと(walking, wanderlust)」に伴う心理的機能,認知機能の変容の検証,(2) 観光行動における「道(街道・巡礼路・登山道)」の意味づけや利用法の歴史的変遷の検証,(3)「道」の管理・活用が観光地の活性化に与える影響過程の分析を行う予定であった。
(1)について,散歩をする人を対象に,移動中の感情経験,時間感覚,同行者との相互作用の実態を確認するためアイトラッキンググラスによって,移動中に視線行動の特徴を計測を行った。現在はデータの解析中である。唾液中ストレスマーカーによるストレスの変化測定については,Covid-19による感染リスクの高さから実施できなかった。また,徒歩遍路をする人を対象にしたアンケート調査を行った。
(2)について,前年度に引き続き,各時代・各階層における観光行動に対する意識のあり方を明らかにするため,江戸時代を中心に刊行された道中記等を取り上げ,記載内容の分析を通じて「徒歩移動」を前提とした時代における観光行動に対する人々の意識や興味のあり方について検討を行った。
(3)について,ニュージーランドにおけるトレッキングおよび道の管理の在り方について調査を行った。様々なトレイルルートにおけるドネーションや保護管理団体の実態などが浮き彫りになった。また,2011年に開通したロングトレイルルートTe Araroaの利用者に関する調査を行った。
また,地域の中で様々な観光施設を利用する観光客をどのように認知,評価しているかに関する尺度の開発を行い,松本市においてアンケート調査を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現在までの達成度を上記のように評価した理由は、次の通りである。
当初計画していた,山行者を対象とした調査や徒歩観光客を対象にした調査については,COVID-19の感染拡大のため,実施することが出来なかった。また,ロングトレイルに関するいくつかのイベントが開催規模を縮小するなどしていたため,予定した調査の実施が出来なかった。

今後の研究の推進方策

2023年度は,主に以下の3つの研究プロジェクトを遂行する予定である。ただし,調査対象者を必要とする研究計画のため,COVID-19の流行状況によっては,計画の変更の可能性がある。
【研究1】山行行動,徒歩遍路の心理的変容にかんする調査
【研究2】地域の「道」の活用と地域活性化のメカニズムや可能性の検討
【研究3】個人の志向性に応じた道の提案システムの検討

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (7件) (うちオープンアクセス 7件、 査読あり 3件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 日本のロングトレイルを歩く旅についての体験的考察 -中山道(中津川-妻籠)、塩の道(大町-糸魚川)、熊野古道小辺路・中辺路の4 トレイルを中心として2022

    • 著者名/発表者名
      石盛真徳
    • 雑誌名

      追手門経営論集

      巻: 28 ページ: 1-34

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 観光地域住民による地域観光評価尺度の作成の試み2022

    • 著者名/発表者名
      岡本 卓也
    • 雑誌名

      日本観光研究学会全国大会学術論文集

      巻: 37 ページ: 315-319

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 観光者の知識と技能からみた「よい旅」の条件2022

    • 著者名/発表者名
      林幸史・岡本卓也
    • 雑誌名

      国際研究論叢

      巻: 36 ページ: 69-84

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 地域効力感尺度の作成と地域活動意図への影響2022

    • 著者名/発表者名
      岡本卓也・前田智子
    • 雑誌名

      信州大学人文科学論集

      巻: 9 ページ: 53-73

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 中年ランナーのトレイルランニングへのコミットメント・プロセスに関する質的研究-2名のランナーのFacebookへの投稿の複線径路モデリング(TEM)による分析を中心として2021

    • 著者名/発表者名
      石盛真徳
    • 雑誌名

      追手門経営論集

      巻: 27 ページ: 1-33

    • NAID

      120007147922

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「道」と「歩くこと」の社会心理学(2):コミュニティと道2020

    • 著者名/発表者名
      岡本 卓也
    • 雑誌名

      コミュニティ心理学研究

      巻: 23 号: 2 ページ: 87-99

    • DOI

      10.32236/jscpjournal.23.2_87

    • NAID

      130008012801

    • ISSN
      1342-8691, 2434-2041
    • 年月日
      2020-03-31
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 観光写真調査法で地域の魅力を再発見する2020

    • 著者名/発表者名
      林 幸史
    • 雑誌名

      交通科学

      巻: 50 号: 1 ページ: 18-23

    • DOI

      10.34398/kokaken.50.1_18

    • NAID

      130007792632

    • ISSN
      0288-1985, 2435-2365
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] On the Publication of Travel Information Magazines in Japan in the 17th and 18th Centuries2023

    • 著者名/発表者名
      Hayami, Kaori
    • 学会等名
      International Conference ”The Commercialization of Knowledge in Edo Period Japan-Publishers, Editors, Print products, and Their Impact on Pre-modern Cultural Life
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 歩くことの社会心理学(4) 散歩中の感情状態と精神的健康2022

    • 著者名/発表者名
      岡本卓也
    • 学会等名
      日本社会心理学会第63回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 観光地域住民による地域観光評価尺度の作成の試み2022

    • 著者名/発表者名
      岡本卓也
    • 学会等名
      第37回日本観光研究学会全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 歩くことの社会心理学(3) 反転理論にもとづく散歩の評価2022

    • 著者名/発表者名
      岡本卓也
    • 学会等名
      日本心理学会第86回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 観光写真調査法による地域資源評価の検討2022

    • 著者名/発表者名
      林幸史
    • 学会等名
      日本心理学会第86回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 歩くことの社会心理学(1) 散歩と精神的回復力2021

    • 著者名/発表者名
      岡本卓也
    • 学会等名
      日本社会心理学会第62回大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] The satisfaction of travel and the spending times of experiences on travel.2021

    • 著者名/発表者名
      OKAMOTO, Takuya
    • 学会等名
      32nd International Congress of Psychology, Prague.
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 歩くことの社会心理学(2) 散歩中の行為と精神的回復力2021

    • 著者名/発表者名
      岡本卓也
    • 学会等名
      日本心理学会第85回大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 観光旅行者のリピート行動に関する研究(3)2020

    • 著者名/発表者名
      岡本卓也
    • 学会等名
      日本心理学会第84回大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-08-08  

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