研究課題/領域番号 |
23K20425
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補助金の研究課題番号 |
21H00478 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
伊藤 聡 茨城大学, 人文社会科学野, 教授 (90344829)
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研究分担者 |
中山 一麿 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 招へい研究員 (10420415)
阿部 美香 名古屋大学, 人文学研究科, 共同研究員 (10449093)
大東 敬明 國學院大學, 研究開発推進機構, 教授 (20616916)
大高 康正 ふじのくに地球環境史ミュージアム, 学芸課, 教授 (30641766)
落合 博志 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (50224259)
鈴木 英之 北海学園大学, 人文学部, 教授 (60367000)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2025年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 両部神道 / 神道灌頂 / 御流神道 / 三輪流神道 / 中世神道 / 玉水流 / 近世と近代 / 中世と近世 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、資料の実地調査を通じて、中世から近世に至る両部神道の形成と展開とを、中世における伝播の流れと、中世から近世への継承との両面から明らかにしようとするものである。伝播については、真福寺の神道書・密教書が、室町時代に讃岐の諸寺院にもたらされたことを明らかにする。継承については、高野山図書館及び高野山の子院の神道資料を中心として、その大きな影響を受けた東泉院の史料(静岡県富士市)の調査を行うことで、両部神道の文化史的・思想史的意義を立体的に明らかにすることを目指す。
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研究実績の概要 |
2022年度は、コロナもようやく下火になりつつあることもあって、調査研究はある程度進展を見せるようになった。 高野山については、大学図書館に加えて高野山の子院のひとつである西南院においても調査ができるようになり、今年度は大学図書館1回、西南院2回の調査を行い、御流神道聖教の書誌データの採集を行った。調査は代表者が単独で行った。東泉院(富士市博物館)の調査は、研究分担者である阿部・大高・大東と協力して2回の調査が実施された。その結果、神道関係のデータについて、書誌および写真撮影を終えることができた。今後、翻刻・解題等の作業についても分担が決まり、今年度から来年度にかけて進めていくことも話し合われた。 真福寺については、分担者の大東とともに3度の調査を行った。その報告の一環として『真福寺善本叢刊・神道篇』別巻の企画が立ち上がり、来年度を目途に刊行計画が立案された。善通寺については、分担者の中山とともに、1度の調査を行い、同寺所蔵の中世書写の神道書の書誌データを採集した。その報告については来年度以降に行うことが話し合われた。覚城院については、今年度も現地調査は行えなかった。ただし、分担者の中山の研究室(大阪大学)において、貸借中の同寺聖教の調査を行うことができた。その報告は来年度に行う予定である。 研究代表者の研究成果としては、『中世神道入門―カミとホトケの織りなす世界』(勉誠出版)を監修・執筆した。共同執筆者として、分担者の大東、鈴木も参加した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナもようやく下火になったために、現地調査をスムーズに行えるようになったことが大きい。今年度は具体的な資料集の公刊などはできなかったが、真福寺や東泉院については、来年度以降の発表のための調査が十分に行うことができた。ただ、まだ現地調査が難しい調査地もあり、計画通りには進んでいないところもあるが、概ね順調であると評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
真福寺と東泉院については、2023年度において成果報告ができるようにしたい。真福寺については『真福寺善本叢刊・神道篇』別巻として、刊行計画が進行中なので、是非実現させたい。東泉院資料については、今年度中に報告のための具体的な企画を実現させたい。高野山資料については、大学図書館資料については『寺院文献資料学の新展開』神道篇に収める準備を引き続き行う。西南院資料についても経過報告を何らかの形で行いたい。 研究体制は一部見直しも行いつつ、代表者と分担者の共同体制を維持していきたい。
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