• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

汎アジアの宗教器物に関する俯瞰的研究―収蔵・奉献・伝播の視座から―

研究課題

研究課題/領域番号 23K20435
補助金の研究課題番号 21H00489 (2021-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2021-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分01060:美術史関連
研究機関大正大学

研究代表者

加島 勝  大正大学, その他部局等, 特遇教授 (80214295)

研究分担者 大塚 恵俊  大正大学, 仏教学部, 非常勤講師 (20774582)
泉 武夫  東北大学, 文学研究科, 名誉教授 (40168274)
大島 幸代  大正大学, 文学部, 専任講師 (60585694)
長岡 龍作  東北大学, 文学研究科, 教授 (70189108)
岡林 孝作  奈良県立橿原考古学研究所, その他部局等, 学術アドバイザー (80250380)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2024年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
キーワード汎アジア / 宗教器物 / 仏教 / 仏塔 / 舎利容器 / 舎利信仰 / 真身舎利 / 法身舎利
研究開始時の研究の概要

継続課題のため、記入しない。

研究実績の概要

宗教において「器」は、それ自体は聖性を具えないものの、内容物との関係において様々な意味を発揮する巧妙な道具という役割を持つ。本研究は、人間が聖なるものとの関係をどのように構築したのかを「器」に着目することによって明らかにすることを目的としている。
1.事前協議―2023年4月に研究代表者(加島)、研究分担者(泉武夫、長岡龍作、岡林孝作、大島幸代、大塚恵俊)が本年度の東南アジアでの現地調査に関して協議を行なう。2.現地調査―研究代表者統括のもと、研究分担者及び海外研究協力者による現地調査をカンボジア国内のソンボ―・プレイ・クック、大プレアカン、プレア・カン、ニャック・ポアン、アンコール・トム、アンコール・ワットの各遺跡において行い、これらの遺跡からの出土品をプノンペン国立博物館、アンコール国立博物館、シハヌーク・イオン博物館において調査した。3.関連遺品調査―上記2の現地調査の関連遺品調査として東京国立博物館をはじめとする日本国内の所蔵先において東南アジア発見の宗教器物に関する調査を行なった。4.収集データの整理と解析―2の現地調査、3の関連遺品調査による収集データを整理・解析し、器物の素材・形・図様から原型を後づけ、原型である容器の用途や意味を明らかにすることを試みた。5.検討会の開催―4の収集データの整理・解析終了後、研究代表者及び研究協力者による検討会を開催し、研究成果について協働で解析し、問題点を整理して本研究の最終年度である次年度の研究に備えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は初年度の現地調査(インド)がコロナ禍により実施することができなかったが、第2年度(昨年度)に、初年度分のインドと2年度分の東南アジアのインドネシア、シンガポール、マレーシアに加え、本年度は同じく東南アジアのカンボジアでの調査を行ない、おおむね研究当初の計画通り順調に進捗している。
来年度は本研究の最終年度を迎えるが、社会状況など不測の事態により当初計画通り研究が進まないことがあるかもしれないが、そのような場合には当初磬架鵜を柔軟に組み替えるなどの処置により、本研究が滞ることなく順調に終了できるようにする所存である。

今後の研究の推進方策

4年間の研究期間の本研究課題の最終年度となる令和6年度には以下の調査研究を実施する。
1.現地調査:年度半ばにインド・ビハール州ヴァイシャリーにおいて釈迦が入滅後、8つに分けて各地に祀られた仏舎利のうちの一つを納めたレリック・ストゥーパと同ストゥーパから出土した舎利容器をパトナ博物館で調査する。
2.関連遺品調査:日本国内を中心に釈迦入滅に関わる関連遺品調査を実施する。
3.収集データの整理・解析:1の現地調査、2の関連遺品調査で得られたデータを整理し、コンピュータ上に蓄積した調査データについて、研究代表者と研究分担者が協働して解析を行なう。
4.研究会:3の収集データの整理・解析終了後、年度後半に海外研究協力者冉万里氏を(西北大学文化遺産学院教授)を招へいし、研究代表者及び研究分担者の参加による研究会を行なう。本年度は4年間の研究期間の本研究の最終年度に当たるので、4年間の調査研究で得られた結果を協働で分析し、意見交換を行ない、成果と問題点を整理し、本研究の成果を報告書にまとめる。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (19件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (9件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 梵音具概説2024

    • 著者名/発表者名
      加島勝
    • 雑誌名

      台東区文化財調査報告書第69集 台東区の銅鐘と鰐口

      巻: 69 ページ: 1-3

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 絵絹は時代によって変化する2023

    • 著者名/発表者名
      泉武夫
    • 雑誌名

      書物学

      巻: 23 ページ: 69-78

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 菩薩形弥勒と兜率天のかたち2023

    • 著者名/発表者名
      泉武夫
    • 雑誌名

      アジア仏教論集

      巻: 7 ページ: 291-322

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 「法華経絵巻」の修理から2023

    • 著者名/発表者名
      大島幸代
    • 雑誌名

      書物学

      巻: 23 ページ: 19-23

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 『宝楼閣経』「マンダラ儀則」:訳注研究2023

    • 著者名/発表者名
      大塚恵俊
    • 雑誌名

      『豊山学報』

      巻: 66 ページ: 1-20

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 清涼寺釈迦如来像と東大寺大仏2022

    • 著者名/発表者名
      長岡龍作
    • 雑誌名

      浅草寺仏教文化講座

      巻: 66 ページ: 42-61

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実績報告書
  • [学会発表] 美術に見る奈良仏教の世界2023

    • 著者名/発表者名
      長岡龍作
    • 学会等名
      東北東芝グループ講演会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実績報告書
  • [学会発表] 飛鳥の終末期古墳と武者塚古墳2023

    • 著者名/発表者名
      岡林孝作
    • 学会等名
      武者塚古墳発掘40周年記念講演会 武者塚古墳の過去・現在・未来
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実績報告書
  • [学会発表] 草創期中尊寺の伽藍と平安時代の仏教思想2022

    • 著者名/発表者名
      長岡龍作
    • 学会等名
      GPJS研修
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実績報告書
  • [学会発表] 仏教美術におけるビーズと荘厳2022

    • 著者名/発表者名
      長岡龍作
    • 学会等名
      特別セミナー「ビーズに込められたメッセージー人と仏をかざる―」
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実績報告書
  • [学会発表] 宗教美術の可能性―「見えないものを見せる」ことを考える2022

    • 著者名/発表者名
      長岡龍作
    • 学会等名
      第2期有備館講座「未来の学問・学問の未来」
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実績報告書
  • [学会発表] 日本の美術史研究の歴史と現在2022

    • 著者名/発表者名
      長岡龍作
    • 学会等名
      廣州大學美術與設計學院講演会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実績報告書
  • [学会発表] 豊島区見て歩き―眞性寺地蔵菩薩坐像―2022

    • 著者名/発表者名
      加島勝
    • 学会等名
      としまコミュニティ大学
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実績報告書
  • [学会発表] 玄奘イメージの系譜2022

    • 著者名/発表者名
      大島幸代
    • 学会等名
      連続ワークショップ『性なる仏教』第4回『ルッキズムな仏教』
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実績報告書
  • [学会発表] 来迎図と清浄華院2022

    • 著者名/発表者名
      大島幸代
    • 学会等名
      第五世向阿上人歴代法主忌法要 向阿忌記念講演会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実績報告書
  • [図書] 器と信仰―東アジアの舎利荘厳をめぐる美術史・考古学からのアプローチ2024

    • 著者名/発表者名
      加島勝編
    • 総ページ数
      442
    • 出版者
      勉誠社
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 悠久の絆 奈良・東北のみほとけ2023

    • 著者名/発表者名
      長岡龍作監修
    • 総ページ数
      203
    • 出版者
      東北放送
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 跨越両国的審美:日本与中国漢唐時期文化交流2023

    • 著者名/発表者名
      岡林孝作
    • 総ページ数
      372
    • 出版者
      上海書画出版社
    • ISBN
      9787547929476
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実績報告書
  • [図書] 古代中世絵絹集成―基底材の美術史2022

    • 著者名/発表者名
      泉武夫
    • 総ページ数
      210
    • 出版者
      中央公論美術出版
    • ISBN
      9784805509616
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi