研究課題/領域番号 |
23K20443
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補助金の研究課題番号 |
21H00504 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
金山 浩司 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (90713181)
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研究分担者 |
市川 浩 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 名誉教授 (00212994)
佐藤 温子 青山学院大学, 法学部, 准教授 (20748264)
齋藤 宏文 九州工業大学, 教養教育院, 准教授 (30573050)
福田 宏 成城大学, 法学部, 准教授 (60312336)
木戸 衛一 大阪大学, 大学院国際公共政策研究科, 招へい教授 (70204930)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2024年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | ソヴィエト・マルクス主義 / ルィセンコ / 科学技術と国際関係 / 東側の原子力 / イデオロギーと科学 / 弁証法的唯物論 |
研究開始時の研究の概要 |
継続課題のため、省略。
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研究実績の概要 |
ソヴィエト科学のイデオロギーと結びついた側面での国際的影響を調べるにあたって、まずはこれまでの科学史・哲学史上の知見をまとめる必要がある。このため、代表者の金山を編纂者とし、メンバーの中からソ連を対象とする齋藤・市川・藤岡の寄稿を募った論集『ソヴィエト科学の裏庭:イデオロギーをめぐる葛藤と共存』の刊行に向けて尽力した。この論集では1920―40年代を中心に、スターリン化が進み確立していくソ連の知的・文化的状況下にあって各学問分野での言説はいかなる変容を被り、また個々の科学者やイデオローグの思惑や政治状況とのきり結び方が、時期によりどのように変化していったか、ソ連の国是である弁証法的唯物論と学問理論との関連はどのようなものであったか、最新の知見を紹介し、今後の道筋も立てるよう試みた。ちなみに、各メンバーの執筆項目は以下のようなものである。 金山「ソヴィエト・マルクス主義哲学史の再解釈に向けて」(序章);「流浪する国際主義者:エルネスト・コーリマンにおける自然科学と哲学」(4章)、藤岡「ソヴィエトにおける「マルクス主義」公式化の始まり:1920―1930年代始めの哲学・科学論争」(1章)、市川「”愛国的・唯物論的物理学者”:ヴァシーリー・ノズドリョフとモスクワ国立大学の教員たち」(5章);「量子力学の”唯物論的ペレストロイカ”:ヤーコヴ・テルレツキー」(6章)、齋藤「生物界と自然環境を”作り変える”科学思想の理念と現実:ダーウィン、ヴェルナツキイ、スターリン、ルィセンコ」(8章)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上述した編著は2023年に水声社から刊行される予定である。
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今後の研究の推進方策 |
ソ連国外でのマルクス主義科学哲学・技術論等の拡がりを、特に日本の事例に即して精査し、国内外に成果を発信していく。1970年代における科学技術革命論の受容、サイバネティクス思想をめぐっての議論などが次なる課題となるだろう。
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