研究課題/領域番号 |
23K20449
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補助金の研究課題番号 |
21H00510 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
若林 麻希子 青山学院大学, 文学部, 教授 (50323738)
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研究分担者 |
佐久間 みかよ 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (00327181)
上原 正博 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (10307126)
貞廣 真紀 明治学院大学, 文学部, 教授 (80614974)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | フロンティア / アメリカン・ルネサンス / トランスナショナル / 地方主義 / アメリカ文学史 / トランス・ナショナル / ナサニエル・ホーソーン / サミュエル・シューワル / ハリエット・ビーチャー・ストウ / マーク・トウェイン / オスカー・ワイルド |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、フロンティアをアメリカ文学のトランスナショナルな起源として再定義し、その植民地時代から19世紀末に至る文学的系譜を記述することによって、「アメリカン・ルネサンス」に空間的転回を加える新たなアメリカ文学史のパラダイムを提示するものである。具体的には①トランスアメリカへの想像力を反映する植民地時代の日記、②アンテベラム期の西部フロンティア・ナラティヴ、③西南部フロンティア言説への応答としての東部文学、④フロンティア消滅と西部文学形成の相関関係という4つの観点からの検証を通して、フロンティアが、19世紀アメリカ文学における東部の中心性を脅かす<逆走の系譜>を明らかにする研究である。
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研究実績の概要 |
全体としては4月以降、月1回のペースで定期ミーティングを開催し、研究活動報告、情報・意見交換を行った。本年度は4月14日、5月12日、6月2日、7月13日、8月2日、9月8日、10月6日、11月17日、12月8日、1月12日、2月9日、3月1日の計12回の実施となった。また「逆走文学の系譜」研究会を組織し、研究組織メンバーによる研究発表(1月12日と3月1日)を実施した。さらに10月15日~27日に開催されたThe Poland Association of American Studies(PAAS)の年次大会にてパネルセッション"Rethinking the American East: Unearthing the Frontier Renaissance"を組織し、研究組織メンバーそれぞれが研究発表を行った。 佐久間は、アメリカの境界意識についての研究を行い、1619プロジェクトと関連付けた資料収集を行った。歴史研究者と初期アメリカ研究の展望に関する合評会を行い、インターティシプリナリーな展開を検討した。 貞廣は、世紀転換期から20世紀中葉の文芸・美術批評における中西部と西部の位置付けについての調査、および<アメリカン・ルネサンス>という時代区分の形成に関与した複数の文学史言説について検証を行った。 上原は、対象とする19世紀アメリカ作家の歴史意識を改めて洗い出すために、北米大陸における歴史に関する研究書の読解など基礎的な研究を行ったほか、研究成果報告のための準備を進めた。 若林は、国民文学形成期のアメリカ文学の地方主義的様相に関する研究、および19世紀におけるリアリズム文学の発達に内在する地政学的様相に関する調査、研究を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、計画していた国際学会でのパネルセッションが実現したこと、月1度の定期ミーティングおよび研究会の実施も滞りがないことから、本研究課題は、順調に進展していると考えている。、
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は最終年度となるため、研究成果を広く公表する機会を獲得できるよう活動を推し進める。国内外から講師を招いた研究会を年数回実施する。さらに、国際シンポジウムの企画に参加する予定である。加えて、本研究をさらに発展させることを目指し、新たな研究課題の構築を行う。
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