研究課題/領域番号 |
23K20452
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補助金の研究課題番号 |
21H00513 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
山本 洋平 明治大学, 理工学部, 専任准教授 (40646824)
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研究分担者 |
小倉 咲 東邦大学, 看護学部, 講師 (00822488)
ゴーマン マイケル 広島市立大学, 国際学部, 教授 (20625892)
下條 恵子 上智大学, 文学部, 准教授 (30510713)
舌津 智之 立教大学, 文学部, 教授 (40262216)
高野 泰志 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (50347192)
松永 京子 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 准教授 (50612529)
貞廣 真紀 明治学院大学, 文学部, 教授 (80614974)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2025年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | アメリカ西部文学 / エコフェミニズム / リージョナリズム / ウィラ・キャザー / 環境人文学 / 環境文学 / エコクリティシズム / mobility / dislocation / アメリカ文西部文学 / 西部文学 / アメリカ文学 / エコクリティシズム/エコフェミニズム |
研究開始時の研究の概要 |
従来リージョナリズム/ローカルカラーと結びつけられ、男性中心的と見なされることが多かったアメリカ環境文学および西部文学を、「移動」「エコフェミニズム」の観点から探求する。西部間を移動する作家、ないしは女性作家による西部表象を分析する上で、「トランスリージョナリズム」という概念(ヒト・モノの移動が地域に及ぼす文化的諸相)を提唱する。トランスリージョナリズムとエコフェミニズム、このふたつの観点から西部表象が胚胎する人間中心主義/男性中心主義を批判的に捉えつつ、アメリカ文化に残された多様性の磁場としての「西部」を新たな角度から照らしだすことを試みる。
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研究実績の概要 |
本研究「基盤研究B:アメリカ(中/南)西部文学におけるトランスリージョナリズムとエコフェミニズム」は5年計画(2021年-2025年)で進められている。環境文学・エコクリティシズムを専門とする研究者とその隣接分野を専門とする研究者との間で対話することを通じて、西部文学・西部表象を 再定義すべく、(1)文学研究におけるトランスリージョナリズムの視座の応用可能性、(2)2010 年代以 降も陸続と更新されるエコフェミニズムの現在までの到達点とその限界、(3)西部・中西部・南西部の文化的独自性および相互関係性、という3つの観点から探求してきた。 以上の目的に向けて推進している本研究プロジェクト3年目にあたる2023年度は、「西部文学」と「エコフェミニズム」の知見を深めつつ、研究分担者の間で、最終成果のイメージを共有する年に位置づけた。招聘研究会については3件を実施した:(1)7月27日 Professor Stacy Alaimo, “Transcorporeality: A Posthuman Environmental Feminism for the Anthropocene.”(2)11月12日Professor Guy Reynolds“Sensing Willa Cather: the novelist and the senses” 、(3)012月3日結城正美先生「いま、環境文学を読むということーー自著『文学は地球を想像する』を語る」 さらに、11月12日に研究分担者による経過報告会を行い、それぞれの目下の研究関心を共有した。その際、今後の計画についても確認した。具体的には、英文論集をどのように方向付け、いかなるスケジュールで公刊するか、という点を確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
招聘講演会および研究会の実施により、先行研究の状況と各分担者の研究関心の大枠は把握されてきており、順次、研究発表の形で報告がなされ始めている。他方、英語による論集を刊行するという目標については、最終成果の方向性を定めきれていない。以上から「やや遅れている」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、これまでと同じく研究会を実施することで研究内容の理解を深めつつ、研究分担者および研究協力者(論集執筆候補者)との連携を強める。課題である最終成果の方向性については、まずは研究代表者が総論にあたるイントロダクションのドラフトを示すことで、分担者と最終成果のイメージを共有する。より具体的には、多岐にわたる研究キーワード(「西部文学」「エコフェミニズム」「トランスリージョナリズム(移動と定住の往還)」)を含み込む本研究プロジェクトを一冊の研究書として、どのようにまとめるべきか、という点が課題である。分担者との連携をより密にして、この課題をクリアする予定である。
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