研究課題/領域番号 |
23K20463
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補助金の研究課題番号 |
21H00527 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
藤井 洋子 日本女子大学, 文学部, 研究員 (30157771)
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研究分担者 |
井出 祥子 日本女子大学, 文学部, 研究員 (60060662)
片桐 恭弘 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究センター長 (60374097)
堀江 薫 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (70181526)
植野 貴志子 ノートルダム清心女子大学, 文学部, 教授 (70512490)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2024年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 解放的語用論 / 場の語用論 / インターアクショナル・モダリティ / 異言語・異文化間比較 / ミスター・オー・コーパス / 異言語・文化間比較 / 多言語比較対照研究 / インターアクショナル・モダリティー / ドイツ語データ収集・文字化 / 異言語・異文化比較対照研究 / Gunter Project |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、平成15年度より進めてきた国際共同研究「解放的語用論プロジェクト」を継続するものであり、令和4年に新たに収集したドイツ語データを加えた6言語のインターアクション (会話参与者同士による相互作用) におけるモダリティのほか、これまでに分析した多岐にわたる言語実践の言語間比較対照研究を行い、その多様性を包含しうる語用論理論を追究する。このことは、多様な価値観、文化的規範、言語行動原理の解明を可能とし、共生社会のための言語研究ひいては現在求められている地球上の人々のコミュニケーションのあり方に貢献するものである。
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研究実績の概要 |
1. 平成15年度より進めてきた「解放的語用論プロジェクト」のもとに追究されてきた「場の語用論」理論の構築の一環として、インターアクショナル・モダリティという新しい概念を提案し、国際語用論学会のパネルの主要テーマとして提示した。 2.2022年度に新たに収集したドイツ語のデータを加えた、日本語、英語、韓国語、タイ語、中国語の6言語のインターアクションにおける言語行動に焦点をあて、比較対照研究分析を行った。 3. 7月にベルギーで開催された国際語用論学会で、 “Emancipatory Pragmatics: Interactional Modality from the Perspective of Ba-Theory”と題したパネルを組み、国内外の研究協力者14名が発表を行った。 4. 10年来の計画であった英語の電子書籍を出版するため、執筆者の選定、執筆依頼、オランダの出版社との交渉などを開始し、3月末日に各執筆者から論文が提出された。 5.研究代表者、研究分担者は、上記の電子書籍に掲載する論文を執筆した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1. 平成15年度より進めてきた「解放的語用論プロジェクト」の成果として、これまで収集したミスター・オー・コーパスのデータを資源として多岐にわたる異言語・異文化間比較の分析を行った。 2.「場の語用論」として追究してきたさまざまな言語文化における言語実践についての研究の成果を、オランダのJohn Benjamins社より、英語の電子書籍 Emancipatory Pragmatics: Innovating approaches to pragmatics incorporating the concept of baとして出版するための編集作業を開始した。令和6年度末までの出版を目指す。 3. 研究代表者および各研究分担者は英語の電子書籍のための論文執筆を行った。
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今後の研究の推進方策 |
1. 10年来の計画である英語の電子書籍にて、これまでの研究の成果を発信する。そのための、論文の執筆、書籍の編集作業を行い、令和6年度末の出版を目指す。 2. 「解放的語用論」としての「場の語用論」研究を更に深め、2年に1度開催される国際語用論学会にて、発信を続けていく。
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