研究課題/領域番号 |
23K20466
|
補助金の研究課題番号 |
21H00530 (2021-2023)
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
|
研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
友定 賢治 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 名誉教授 (80101632)
|
研究分担者 |
松田 美香 別府大学, 文学部, 教授 (00300492)
青井 隼人 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 助教 (00807240)
村上 敬一 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 教授 (10305401)
峪口 有香子 四国大学, 地域教育・連携センター, 講師 (10803629)
塩川 奈々美 徳島大学, 高等教育研究センター, 助教 (10882384)
酒井 雅史 桃山学院教育大学, 人間教育学部, 准教授 (20823777)
大西 拓一郎 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 教授 (30213797)
久保 博雅 四国大学, 文学部, 助教 (30975975)
脇 忠幸 関西学院大学, ハンズオン・ラーニングセンター, 准教授 (50709805)
山本 空 近畿大学工業高等専門学校, 総合システム工学科, 講師 (50964251)
灰谷 謙二 尾道市立大学, 芸術文化学部, 教授 (60279065)
又吉 里美 岡山大学, 教育学域, 准教授 (60513364)
白田 理人 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (60773306)
小川 俊輔 県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (70509158)
重野 裕美 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 日本学術振興会特別研究員(RPD) (70621605)
岩城 裕之 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 教授 (80390441)
有元 光彦 山口大学, 国際総合科学部, 教授 (90232074)
岸江 信介 奈良大学, その他部局等, 特別研究員 (90271460)
中東 靖恵 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (90314658)
森 勇太 関西大学, 文学部, 教授 (90709073)
小西 いずみ 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (60315736)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
2024年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
|
キーワード | 瀬戸内海言語図巻 / 経年変化 / 言語形成期以後の言語習得 / 音声言語地図 / 言語変化 / 追跡調査 / 成人後の言語習得 |
研究開始時の研究の概要 |
次の3点を目標に研究をすすめる。 ①約60年前の調査で作成された『瀬戸内海言語図巻』の再調査による新たな言語地図を作成し、瀬戸内海地域の方言の経年変化を明らかにする。 ②『瀬戸内海言語図巻』は、それぞれの調査地点で、老年層・少年層に調査をしている。その少年層話者に再び同じ調査をすることで、個人の言語形成期以後の言語状況を明らかにする。 ③瀬戸内規島嶼部の人口減は激しく、方言の記録保存は急務である。そのため、音声言語地図を作成し、音声としても保存する。
|
研究実績の概要 |
22年は、遅れている調査を進め、調査予定地点のデータを収集して、『瀬戸内海言語図巻』追跡調査による言語地図作成に取り掛かる予定であった。しかし、2020年3月以降、新型コロナ感染拡大によりフィールド調査ができない状況は、22年度も続いており、調査はごくわずかしか出来なかった。特に、本研究の調査対象地域は、医療施設が十分でない瀬戸内海島嶼部であり、話者は重症化リスクの高い高齢者で、調査時間は2時間以上かかるという条件のため、対面調査は考えられなかった。 そこで、22年度は、すでに調査が出来ている110地点ほどのデータをデータベース化する作業に注力した。対面で計画していた地図作成講習会が開催できず、地図作成作業に取り掛かることは出来なかった。それと、音声言語地図作成のための音声データのデータベース化も本格的に取り掛かり、音声言語地図の試作も始めた。 研究発表会は、2022年9月と2023年3月の2回実施、それぞれ研究発表1件、ゲストの講演1件で実施することができた、 本研究は、予定地点の調査が終わり、言語地図を作成しないと、目的である瀬戸内海地域の言語変容を考察するのは難しい。そのため本年度も論文等を書くことが出来ず、成果発表は、研究発表会での口頭発表にとどまった。 コロナをめぐる状況が変わり、23年度は、以前ほどは無理だとしても、調査ができる可能性は高いので、特に、兵庫県淡路島、香川県小豆島、愛媛県大三島、山口県周防大島の4島で集中的に調査するよう準備している。また、調査データのデータベース化をすすめ、言語地図、音声言語地図の作成に取り掛かる予定である。研究発表会は2023年9月と2024年3月の2回実施する。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、『瀬戸内海言語図巻』の追跡調査によって作成する言語地図によって、瀬戸内海地域での言語変化と、方言音声の記録保存を目的とした音声言語地図の作成を目的とするものである。両者とも話者との対面調査が前提であるが、肝心の対面調査が、新型コロナ感染拡大によって、22年度も出来なかった。「遅れている」とせざるを得ない最大の理由である。 さらに、本研究は言語地図による言語変化研究であるため、調査地点が均等になるよう事前に調査地点を決めて、当該地点での話者をさがした。しかし、瀬戸内海島嶼部での人口減少は急激に進んでおり、調査予定地点に条件にあう話者がいない地点も少なくない。そのため、調査空白地域が生じてしまうということも、研究を難しくしている理由である。 23年度は、コロナをめぐる状況が変わるので、集中的に調査を実施し、遅れを取り戻したい。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究は、『瀬戸内海言語図巻』の追跡調査によって作成する言語地図によって、瀬戸内海地域での言語変化と、方言音声の記録保存を目的とした音声言語地図の作成を目的とする前科研(17H02340)が、新型コロナ感染拡大等で調査ができず、分布を通じて言語変化を考える言語地図作成が難しい状況であることから、特に、兵庫県淡路島、香川県小豆島、愛媛県大三島、山口県周防大島で集中的に調査し、4島での言語変化を明らかにすることで。瀬戸内海域の言語変化を解明するものである。23年度は、以前ほどは無理だとしても、調査ができる可能性は高いので、研究メンバー(22人)をグループ分けして、4島調査を実施する。そして、調査データのデータベース化を年内に済ませ、言語地図、音声言語地図の作成に取り掛かる予定である。研究発表会は9月と2024年3月の2回実施する。
|