研究課題/領域番号 |
23K20471
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補助金の研究課題番号 |
21H00536 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
庵 功雄 一橋大学, 森有礼高等教育国際流動化機構, 教授 (70283702)
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研究分担者 |
イ ヨンスク 一橋大学, その他部局等, 名誉教授 (00232108)
松下 達彦 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 教授 (00255259)
太田 陽子 一橋大学, 森有礼高等教育国際流動化機構, 教授 (20373037)
二子石 優 東洋大学, 国際教育センター, 講師 (20979976)
打浪 文子 立正大学, 社会福祉学部, 准教授 (30551585)
豊田 哲也 東邦大学, 理学部, 講師 (30650618)
志賀 玲子 明海大学, 外国語学部, 講師 (30767695)
高嶋 由布子 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 障害福祉研究部, 流動研究員 (40792271)
西川 朋美 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (50456331)
橋本 直子 一橋大学, 大学院社会学研究科, 准教授 (50865095)
杉本 篤史 東京国際大学, 国際関係学部, 教授 (60267466)
南浦 涼介 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (60598754)
柳田 直美 早稲田大学, 国際学術院(日本語教育研究科), 教授 (60635291)
宮部 真由美 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (60823383)
岩田 一成 聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (70509067)
奥野 由紀子 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (80361880)
早川 杏子 一橋大学, 森有礼高等教育国際流動化機構, 准教授 (80723543)
本多 由美子 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 特任助教 (80839936)
田中 牧郎 明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (90217076)
木村 護郎クリストフ 上智大学, 外国語学部, 教授 (90348839)
ビアルケ 千咲 大妻女子大学, 人間生活文化研究所, 研究員 (70407188)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2024年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2024年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | やさしい日本語 / プレイン・ジャパニーズ / ろう児に対する日本語教育 / 自治体との協働 / 教科教育 / ろう児 / JSL生徒 / 言語政策 / 日本語表現論 / 外国にルーツを持つ子ども / 総合日本語教科書 / 日本手話引き日本語辞典 / やさしいことば / コーパス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、30年後の日本を日本人と外国人が共同で支えることを理想の多文化共生社会と見なし、「やさしい日本語」を鍵概念に、その実現のために必要な言語的課題の解決を、言語教育、言語研究、言語政策の観点から考究する。 言語教育的観点からは、日本手話引き日本語基本語辞典やJSL生徒向け日本語教科書の開発や新たな漢字シラバスの開発などを目指す。 言語研究的観点からは、専門家から非専門家への説明における言語表現やマスコミの言語表現の分析を行い、その改善などを提言する。 言語政策的観点からは、日本語学校を初めとする外国人受け入れ政策の総合的研究とそれにもとづくあり得べき言語政策の提言などを行う。
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研究実績の概要 |
本研究は、ろう教育班、教科書作成班、漢字教育班、教科書分析班、継承語教育班、言語政策班、教員養成班、障害者班、日本語表現班、自治体協働班、国際日本語班、マスコミ班の12班から構成される。 ろう教育班では、日本手話引き日本語基本語辞典の開発を続ける一方、令和4年2月に「日本語手話をめぐる諸問題」と題するシンポジウムをオンラインで開催した。障害者班では、特別支援教育領域における「やさしい日本語」およびわかりやすい情報提供の必要性を検討した。教科書作成班では、外国にルーツを持つ子ども向け日本語教科書の3冊目の刊行を目指し、試用と内容の修正を行うとともに、これらの教科書に対応するwebアプリの開発における課題を検討した。継承語教育班では、継承語教育と「やさしい日本語」の関連に関する研究を進めた。漢字教育班と教科書分析班では、それぞれ前科研で作成した中学校教科書コーパスの分析を進め、その成果の一部を学会誌上で公刊した。 言語政策班では、海外の事情の収集を続ける一方、日本国内の日本語学校の現状についての調査、考察を行い、その成果の一部を査読論文などで公刊した。また、ろう児に対する日本手話による教育を言語権の観点から分析した。さらに、令和4年2月に「ポスト/ウイズコロナ時代の外国人受け入れと「やさしい日本語」」と題するシンポジウムを開催し、「やさしい日本語」が持つ可能性を移民受け入れ政策との関連から考察した。自治体協働班では、東京都港区から依頼を受け、実際に使用されている公的なお知らせ文書を「やさしい日本語」の視点から分析した。 日本語表現班では、日本語母語話者にとって「やさしい日本語」が持つ意味についての研究を進め、国際日本語班では、専門家による非専門家への説明における言語表現のあり方について考察を深めた。また、マスコミ班では、マスコミの言語表現における定型性の洗い出しとその分析を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和3年度は、オンラインで2回シンポジウムを開催した。1つは「やさしい日本語」が持つ可能性を移民受け入れ政策との関連で考察したものであり、もう1つは日本語手話をめぐる諸問題を「やさしい日本語」との関連で論じたものである。これらはそれぞれのべ250名、500名程度の参加を得た。日本手話関連では、日本手話引き日本語辞典の開発を継続する一方、ろう児に対する日本手話による教育に関する言語権の観点からの研究も行った。さらに、日本手話と日本語対応手話の関連についても考察を深めた。 外国にルーツを持つ子どもを対象とする総合日本語教科書の開発については、最終の3冊目の出版に向けた編集および試用の作業が順調に進み、令和4年度中の公刊のめどがついた。 ドイツにおける「やさしいことば」(その実現形としての「やさしいドイツ語))と「やさしい日本語」の比較が試みられ、国際的なPlain Language研究の中に「やさしい日本語」を位置づける試みも行われた。同時に、東京都港区との共同による「伝わる日本語」の取り組みが開始され、自治体との共同によるPlain Language普及のモデルとなることが期待される。 中学校教科書コーパスの分析を進め、その研究成果の一部を学会誌上で公刊する一方、漢字シラバスの改新に向けた研究も続け、その成果の一部を論文集上で公刊した。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度中に行った2つのシンポジウムの成果を論文集として公刊すべく、出版社との交渉を行い、令和4年度中の公刊のめどがついている。また、外国にルーツを持つ子どもを対象とする総合日本語教科書については、令和4年度中の公刊が確定しており、それを持って全3巻が完結する予定である。その他、日本手話と日本語対応手話の関連についての考察や日本手話引き日本語辞典の開発も引き続き行っていく。 海外における「わかりやすいことば」やPlain languageの取り組みとの比較などを踏まえ、「やさしい日本語」の対象をマイノリティのみに限定せず、マジョリティである日本語母語話者にも拡張した「プレイン・ジャパニーズとしての「やさしい日本語」」の研究を進め、関連分野の第一線の筆者の執筆によるプレイン・ジャパニーズの論文集を令和4年度中に公刊する予定である。 令和4年度中に、本科研の被-無ページをより整備し、「やさしい日本語」に関する情報提供機能を増強することを予定している。
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