研究課題/領域番号 |
23K20472
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補助金の研究課題番号 |
21H00537 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
太田 亨 金沢大学, 国際日本研究センター, 教授 (40303317)
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研究分担者 |
安 龍洙 茨城大学, 人文社会科学野, 教授 (80361286)
村岡 貴子 大阪大学, 国際教育交流センター, 教授 (30243744)
金 蘭美 横浜国立大学, 国際戦略推進機構, 准教授 (50757292)
佐々木 良造 静岡大学, 国際連携推進機構, 特任准教授 (50609956)
藤田 清士 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (00283862)
菊池 和徳 大阪大学, 大学院理学研究科, 講師 (40252572)
有川 友子 大阪大学, 国際教育交流センター, 教授 (30271448)
ライアン 優子 静岡大学, 国際連携推進機構, 准教授 (40615340)
栗原 由加 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (50733482)
眞住 優助 金沢大学, GS教育系, 准教授 (50747582)
寺井 智之 大阪大学, 大学院工学研究科, 講師 (20346183)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2025年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アジア圏留学生 / 留学生活 / 学修観 / キャリア形成 / 総合的支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、外国人高度材育成・活用の観点から、アジア圏留学生を対象に、(1)日本の大学への受入れ、(2)在学中の支援及び就職支援、(3)卒業後のキャリア形成について、連続的かつトータルに支援する総合的教育システム構築を試み、現状とその課題を検証する。具体的には、日本の高等教育機関に在籍する外国人留学生の9 割超を占める、中国、ベトナム、ネパール、韓国、台湾、インドネシア、ミャンマー、タイ、マレーシア等の留学生に関する上記3プロセスを全体的にカバーするため、予備教育、専門教育、アドバイジング、キャリア教育に関する学際的な共同研究体制をとり、留学生への総合的・連続的な教育支援システムを構築する。
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研究実績の概要 |
日本国内及びアジア圏の複数地域の高等教育機関に対して実施した本調査(文献、アンケート及びインタビュー等)を学会・研究会で口頭発表するとともに、論文として積極的に公表した。 調査は、1) アジア圏当該国・地域における高大接続、大学・大学院入試制度について、2) 母語や日本語を含む言語学習、専門教科の内容について、3) 日本留学中の学修・生活・論文執筆上の困難点と就職活動状況について、4) 卒業・修了後の進路やキャリアパスに関する内容について、4つの小グループに分かれて行った。 (1)「研究全体の監修と留学生政策提言」グループでは、留学生政策に関する情報収集を積極的に進めた。また、前科研(16H03434)の成果となる書籍『日本で学ぶ理工系留学生』(ココ出版)を韓国語に翻訳して韓国で出版する計画を立案した。 (2)「留学生へのアカデミック・ジャパニーズ・教育連携」グループでは、留学生における論理的思考力養成教育の実践、留学生の日本語メール文の問題点と指導法の検討、留学生に対する多読教育の実践的研究、留学生のライティングに関する研究成果を口頭発表と論文で公表した。 (3)「留学生教育・アドバイジング・学修支援」グループでは、コロナ禍後における日本人と留学生の留学観に関する論文の公表、東南アジア諸国の高校で学習する物理内容を精査するための準備的研究、インドネシア人元留学生追跡調査に関する研究を行った。 (4)「留学生の就職・キャリア・人材定着」グループでは、留学生におけるアルバイトを通じた就職活動の学びに関する研究、文系留学生のインターンシップ教育に関する研究、日本における留学生の労働市場への受入れに関する研究、アジア圏留学生の卒業後のキャリア形成に関する研究調査を行い、口頭発表、論文発表を積極的に行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
5年間の研究期間のうち研究3年目の中間年にあたる。コロナ禍が一応の収束をみて国内外への渡航制限がほぼ撤退されたことにより、学会への参加あるいは発表、現地へ出向いてのフィールド調査がほぼコロナ禍以前と同じように行えるようになった。それにより、学会発表及び論文発表数が前年に比べ大幅に増加した。そのような理由から、研究3年目の2023年度の研究進捗状況を「おおむね順調に進展している」と自己評価する。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度(本格的な調査・研究3年目)は、2023年度の本調査(同調査・研究2年目)を受け、1) アジア圏当該国・地域における高大接続と大学・大学院の教育制度、2) 母語や日本語を含む言語学習と専門教科の内容、3) 日本留学中の学修・生活・論文執筆上の困難点や就職活動状況、4) 卒業・修了後の進路やキャリアパスに関する内容に関しての調査研究を継続的に進展させ、得られた成果を口頭発表や論文発表の形で公表する。 調査・研究は、引き続き、(1)研究全体の監修及び留学生政策提言グループ、(2)留学生へのアカデミックジャパニーズ・教育連携グループ、(3)留学生教育・アドバイジング・在学時学修支援グループ、(4)留学生の就職・キャリア・人材定着グループに分かれて行う。 (1)グループは、総合的な支援・教育への全体像を明確化するため、国内及び東アジアや東南アジア諸国の留学政策機関やキーパーソンとの連携を図り、情報収集を積極的に行うことで、一貫した教育連携への提言試案作成を目指す。(2)グループは、留学生にとっての日本留学試験の日本語、ライティング、論理的思考力をめぐる課題についての研究に継続的に取り組み、問題点の整理を図る。(3)グループは、留学生受け入れのマッチングやアドバイジング、及び日本人学生及び留学生の留学観に関する問題を検討し整理する。(4)グループは、留学生のキャリア教育とインターンシップ教育、及びそれらの教育をめぐる諸問題に関する調査研究を引き続き行う。
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