研究課題/領域番号 |
23K20510
|
補助金の研究課題番号 |
21H00586 (2021-2023)
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
|
研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
阿部 俊大 同志社大学, 文学部, 教授 (60635788)
|
研究分担者 |
野口 舞子 信州大学, 学術研究院教育学系, 助教 (00834623)
藤崎 衛 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50503869)
黒田 祐我 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (50581823)
篠田 知暁 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 講師(非常勤) (50816080)
梶原 洋一 京都産業大学, 文化学部, 准教授 (50844552)
高橋 謙公 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (50961596)
辻 明日香 川村学園女子大学, 文学部, 教授 (60549509)
佐藤 健太郎 北海道大学, 文学研究院, 教授 (80434372)
柳橋 博之 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (70220192)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2024年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
|
キーワード | 宣教 / イスラーム観 / 他者観 / キリスト教 / イスラーム / 世界観 / 異教徒宣教 / 宗教思想 / 宗教政策 / 地中海交易 / 奴隷 / ハディース / ファトワー / ドミニコ会 / 捕虜 / 教皇庁 / 海域秩序 / アラゴン連合王国 / イベリア半島 / マグリブ / ムデハル / ベルベル人 / レコンキスタ / 異教徒間関係 / イスラーム国家 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、13世紀から15世紀にかけてのイベリア半島とマグリブ諸国を対象に、西欧諸地域の史料とイスラーム側の史料の双方を用いて、キリスト教諸勢力によるイスラーム教徒への宣教活動の実情とその影響を分析し、西欧の世界観や他者観の変化の一端を解明することを目指す。またその過程における、キリスト教側の宣教に対するイスラーム法からの解釈や実際のイスラーム諸国の対応、その時系列的な変化も分析し、キリスト教側とイスラーム側の相互影響、また相互変容の状況も合わせて解明していく。
|
研究実績の概要 |
4月・8月・9月・12月・3月に研究会を開催し、各会ごとに、研究代表者または分担者によって、それぞれが担当するテーマについて、研究の進捗状況の報告が行われた。4月にはオンラインで研究会を開催し、高橋謙公が13-14世紀のシチリアとマグリブの交易について、篠田知暁が中世地中海における捕虜・奴隷とその解放について、それぞれ報告を行った。また、8月には北海道大学においてハイブリッドでの研究会が予定されていたが、台風のため、オンラインに変更して開催された。黒田祐我、梶原洋一、高橋謙公が、13-14世紀のマグリブにおけるキリスト教徒の傭兵や捕虜、商人について報告を行い、阿部俊大が7世紀から10世紀頃にかけてのキリスト教徒とイスラームの関係について報告を行った。9月にはオンラインで研究会が開催され、引き続き阿部俊大が11-14世紀のキリスト教徒とイスラームの関係の概要について、報告を行った。12月のオンライン研究会では篠田知暁サアド朝期のドミニコ会士による捕虜買い戻しの旅について報告を行った。3月には京都の同志社大学においてハイブリッド方式で研究会が開催され、私市正年がサハラの交易都市タマンティートについて、また辻明日香が十字軍期におけるローマ・カトリック教会と東方諸教会の関係について、報告を行った。いずれの報告においても、順調な研究の進展が確認され、かつ活発な質疑や情報交換が行われ、最終年度における成果の集大成に向けて、各自の研究に一層の刺激が与えられた。この他、研究代表者・研究分担者によって、個別に論文の執筆や学会報告が活発に行われた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上述のように、年度内に5回にわたる研究会が開催され、各メンバーの担当テーマについて、順調に研究が進展していることが確認されている。また、並行して、参加メンバーによって多くの論文の刊行や学会報告が行われている。最終年度における国際シンポジウムの開催や、成果を集大成する論文集の刊行に向けて、各メンバーが順調に研究を進展させていると考えられる。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年5月にオンライン研究会を開催し、野口舞子が報告を行った。8月にハイブリッド研究会を開催し、佐藤健太郎と阿部俊大が報告を予定している。また、10月にはスペインから複数名の研究者を招聘し、スペイン史学会と連携しつつ、国際シンポジウムを開催する。秋から冬にかけては、藤崎衛・黒田祐我・梶原洋一・高橋謙公を報告者とするオンライン研究会を開催し、2024年3月にはスペインから別の研究者を招聘しての国際シンポジウムの開催を予定している。これらの成果は、2025年度以降に論文集としてまとめ、刊行する計画である。
|