研究課題/領域番号 |
23K20568
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補助金の研究課題番号 |
21H00659 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05010:基礎法学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
守屋 浩光 関西学院大学, 法学部, 教授 (00330530)
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研究分担者 |
安竹 貴彦 大阪公立大学, 大学院法学研究科, 教授 (20244626)
神崎 直美 城西大学, 経済学部, 教授 (30348172)
安高 啓明 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (30548889)
高塩 博 國學院大學, 法学部, 名誉教授 (40236211)
小倉 宗 関西大学, 文学部, 教授 (40602107)
横山 輝樹 大阪学院大学, 法学部, 講師 (50966124)
坂本 忠久 東北大学, 法学研究科, 教授 (60241931)
丸本 由美子 金沢大学, 法学系, 准教授 (60735439)
代田 清嗣 名城大学, 法学部, 准教授 (70804227)
山中 至 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(法), 名誉教授 (90167718)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2024年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 藩法 / 江戸幕府法 / 幕藩体制 / 自分仕置 / 刑事裁判 / 幕藩法 / 刑事法制 / 刑事判例 / 近世法制史 / 刑事訴訟 / 刑罰 / 幕府法 / 熊本藩 / 刑法草書 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、従来の法制史研究であまり重視されてこなかった、日本近世(江戸時代)において中央政府である幕府の法と地方政府である諸藩の法が相互に影響を与え、発展していく過程を解明することを目的に、①下記の4次にわたる科学研究費補助金の共同研究の成果を引き継ぎ、全国各地に残された藩法史料を発掘し、そのうち重要なものを翻刻(解読・活字化)のうえ、史料集としての刊行とインターネットでの公開を進め、②史料調査によって得た史料を、江戸幕府(中央政府)と地方政府(藩)の双方向性(インタラクティビティ)に留意しつつ分析し、論文集として公刊することの2点を柱とするものである。
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研究実績の概要 |
研究代表者および研究分担者が分担している地域・領域の史料解読・分析は、前年度までに取得した史料を対象に継続して実施し、所属研究機関の紀要等に公表した。 令和4年6月には当該年度の共同研究方針を協議するため、上智大学において研究打ち合わせを実施した。打ち合わせでは、前年度までの研究成果を確認し、本研究費の決算および予算について協議した。また、研究分担者からの各地の幕府法・藩法に関する史料の情報を得つつ、各年度で実施する予定の共同史料調査および研究会の開催地について協議したが、候補とした史料所蔵機関との調整がつかず、令和4年度については実施を見送った。その後、令和5年度に九州大学図書館所蔵史料を対象に幕府法および藩法に関する史料調査を実施し、あわせて研究報告会を開催することとした。 また、本科学研究費助成事業による共同研究のもうひとつの柱の一つである、史料集の編纂については、研究分担者高塩博、安高啓明、守屋浩光を中心に『熊本藩刑事判決録』の第2回刊行分「名例篇」を令和6年3月に刊行した。なお、この史料集については研究成果公開促進費(「学術図書」・課題番号23HP5102)の交付を受けた。また、第3回刊行分「犯姦篇」についても研究成果公開促進費(学術図書」)の助成を申請し、採択されたため、令和6年度中の刊行に向け編集作業を進めている。なお、『熊本藩刑事判決録』は合計10巻構成となる予定であり、今後も翻刻・編集作業を進め、刊行を目指すことにしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者・研究分担者の各自の分担地域・領域の史料調査および関係史料の翻刻・編集、分析は順調に進行している。また、本研究に参画する研究者の共同史料調査・研究会も実施に向けた準備が進行した。 本研究のもう一方の柱である史料集の刊行については、『熊本藩刑事判決録』の編集・刊行作業が順調に進行し、第1回刊行の人命篇、第2回刊行の名例篇が刊行できた。第3回刊行の犯姦篇の刊行に向けて、現在作業が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
今後も引き続き、研究代表者・研究分担者による分担地域・領域の史料調査および分析結果の公表をすすめる。また共同史料調査および研究会を夏期に実施する予定である。また論文集の刊行についても検討する。 史料集の刊行については、研究成果公開促進費(学術図書)の助成を得て『熊本藩刑事判決録 犯姦編』の編集作業を進め、令和6年度中に刊行する予定である。さらに続編の刊行に向けて翻刻・編集作業を進める。
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