研究課題/領域番号 |
23K20581
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補助金の研究課題番号 |
21H00678 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 東京大学 (2022-2024) 東北大学 (2021) |
研究代表者 |
東島 雅昌 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (10756349)
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研究分担者 |
中井 遼 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (10546328)
鳥飼 将雅 大阪大学, 大学院法学研究科, 准教授 (10909972)
矢内 勇生 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 准教授 (50580693)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2022年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | クライアンテリズム / パトロン政治 / 旧共産圏 / 計量テキスト分析 / サーベイ実験 / 権威主義体制 / 中央アジア / 実験 |
研究開始時の研究の概要 |
新興国において、中央政治家・地方政治家・ビジネスエリートは統治のかたちに影響を及ぼす。政治リーダー(首長)がこれらエリートとの権力 均衡の上にたち、エリートが自らの地盤で自律的権力をもつこともあれば、エリートがリーダーに従属し大衆の支持調達を担うこともある。本 研究では、非公式なリーダー・エリート・大衆関係が重要な旧共産圏に焦点を当て、3者関係の変化が各アクターの行動や認識に与える影響を 検討し、非公式政治の構造に光を当てる。東欧・旧ソ連地域を舞台に、議会議事録・人事録を中心とした計量テキスト分析、有権者・エリート を対象としたサーベイ実験の手法を用いる。
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研究実績の概要 |
2022-2023年度は、以下の2つの研究に従事した。第一に、クライアンテリズムの多様性を国際比較の観点から把握するために、V-Partyデータを用いた論文を東洋大の鷲田任邦氏とともに執筆し、European Political Science Reviewから公刊された。第二に、カザフスタンにおいて、複数候補者の参入する村落選挙の導入が、公共財の供給や政治腐敗などに関して人々がいだく認識や経験に及ぼす効果についてのサーベイ(実験)を現地調査会社の協力のもと実施し、2023年9月のアメリカ政治学会で、共著者である明治大学の加藤言人氏、ミシガン大学の白糸裕輝氏、アリゾナ大学のPaul Schuler氏とともに発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していたサーベイはカザフスタンで実施を終え、現在投稿に向けて論文の改訂を進めている。また、この研究課題にリンクする科研費「国際共同研究強化」に採択されたため、本研究課題での知見をもとにワシントン大学の研究者と共同研究するべく準備を進めており、研究の進展に弾みがついている。
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今後の研究の推進方策 |
カザフスタンでのサーベイ(実験)の知見を複数の論文にまとめ、定評ある英語査読誌に投稿し公刊を目指す。また、カザフスタンとクルグズスタンで追加サーベイと人事録に関するテキスト分析を進め、異なるクライアンテリズムが統治の強靭性に与える影響について検討を続ける。
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