研究課題/領域番号 |
23K20587
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補助金の研究課題番号 |
21H00690 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
芝崎 厚士 駒澤大学, グローバル・メディア・スタディーズ学部, 教授 (10345069)
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研究分担者 |
西海 洋志 横浜市立大学, 国際教養学部(教養学系), 准教授 (00836075)
前田 幸男 創価大学, 法学部, 教授 (20511124)
佐藤 史郎 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (40454532)
西 平等 関西大学, 法学部, 教授 (60323656)
清水 耕介 龍谷大学, 国際学部, 教授 (70310703)
山下 範久 立命館大学, グローバル教養学部, 教授 (90333583)
安高 啓朗 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (90611111)
末近 浩太 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70434701)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2024年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 国際関係論 / 時間論 / 空間論 / 国際政治哲学 / グローバル関係論 / 時間論・空間論 / 人新世 / 時間論的基礎付け / 地域研究 / 国際政治理論 / 惑星限界 / 文化地理学 / アクター・ネットワーク理論 / グローバリゼーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、人類のみならず、非人間・非生物を含めた生命圏上に存在するすべてのヒューマン・ノンヒューマンの生存とその維持を究極的な目的とするグローバル関係論を構築するために、既存の国際関係論の時間認識・空間認識を、歴史的・理論的・哲学的に検証し、グローバル関係論はいかにして可能なのか、そのためには国際関係論をどのように再構築するべきなのかを改名することを目的としている。
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研究実績の概要 |
平成3年度においては、第一に、当初研究分担者として参加予定であり、当科研においても中核的な役割を担う予定であった高橋良輔(青山学院大学)氏が同年3月に逝去したこともあり、高橋氏が積み重ねてきた諸研究、とりわけグローバリゼーションを国際政治哲学の観点から分析する研究と、『時政学への挑戦』(山崎望との共編著、ミネルヴァ書房、2021年)における時政学的研究について、当科研との継承関係と理論的発展の可能性を検討した。同氏の追悼研究会、国際文化学会などでその成果を公表した。第二に、国際関係論における時間論をめぐって、先行する諸研究を分析し、理論的課題を析出、海外の専門家とも知見を共有した。第三に、代表・分担研究者のこれまでの諸研究と展望について議論を重ねて、理論的な足固めを行った。 平成4年度においては、第一に、隣接する関連領域であるブルーノ・ラトゥールを代表とするアクター・ネットワーク理論や人新世・惑星限界をめぐる議論について複数回にわたり研究会を行い、同理論に関する専門家と専門的知識を共有し分野横断的な議論の糸口を得た。第二に、同じく隣接する関連領域である、ドリーン・マッシーを代表とする文化地理学における空間・時間論について複数回にわたり研究会を行い、同理論に関する専門家と専門的知識を共有し、学際的に時間論・空間論を発展させる契機を獲得した。第三に、各研究者が諸学会・研究会において報告、成果を発表し、本科研の理論面、事例研究面において着実に前進した。また、人新世・惑星限界についてのローカルな取り組みに関して、網走においてフィールドワークを行い、これをグローバルな視点から理論的に検討する足がかりを得た。 以上のように、各研究者相互における密接な議論、領域横断的な理論展開・研究動向の綿密な摂取と応用など、当初の目的に則した発展をみることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
高橋良輔氏の逝去に伴い、分担研究者が1名減少し、また一身上の都合により末近浩太氏が一時的に分担研究者から外れているものの、平成4年度より清水耕介氏に分担研究者として参加していただき、複数の内外の研究者と広く意見交換する機会を持つなどして、研究体制を概ね順調に維持できている。 研究課題も、年間6、7回の研究会、年間1、2回のオンライン・対面での研究合宿を確実に行うことができており、本科研に基づくメンバーの成果発表も充分な質と量を伴って実現できている。 以上のことから、概ね順調に進展していると判断できる。
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今後の研究の推進方策 |
今後の課題は第一に、国内・国外での研究成果のさらなる公表であるが、これについてはすでに平成5年度にも複数の機会において準備を計画中であり、平成6年度以降についても計画が進行している。 第二に、より幅広い領域横断的な諸理論・諸先行研究の摂取であるが、これについてもこれまで獲得した内外のリサーチ・ネットワークを駆使して、複数の計画を進行中である。 第三に、科研全体としての理論的な総括にであるが、これについても平成5年度にそのひな型をまとめてある程度の段階までは公表できる見込みで、最終年度に向けた総括を見据えた研究計画を綿密に考慮中である。
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