研究課題/領域番号 |
23K20628
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補助金の研究課題番号 |
21H00746 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
富野 貴弘 明治大学, 商学部, 専任教授 (90366899)
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研究分担者 |
新宅 純二郎 明治大学, 経営学部, 特任教授 (00216219)
杉田 宗聴 阪南大学, 経営学部, 教授 (10330341)
花原 仙珠 共立女子大学, ビジネス学部, 専任講師 (10999767)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | アパレル産業 / ものづくり / サプライチェーン / エンジニアリングチェーン / アパレル産業の競争力 / ファクトリーブランド / 生産技術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、これまで日本の製造業の国際競争力を牽引してきた自動車やエレクトロニクス産業を対象にして蓄積されてきた国際的なものづくり経営研究の知見(トヨタ生産方式、リーン生産開発研究など)を活用し、既存研究との連結を図りながら、日本のアパレル産業の競争力解明とその向上策を紡ぎ出すことである。
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研究実績の概要 |
2023年度は、新型コロナ禍による各種規制がほぼ解除されたことで、昨年度まで計画の中止を余儀なくされていた国際学会発表(30th EurOMA Conference:7月@ベルギー・ルーベン)と海外調査(Pitti Immagine Uomo:24年1月@イタリア・フィレンツェ)を実施することができた。国内フィールドリサーチも精力的に行った。 主な国内調査先:丸和繊維工業株式会社(胴体縫製と呼ばれる独自の縫製技術をベースに質の高いニット製品を展開し、国内生産を維持している。青森にある工場では、繊維業界のTPSであるトヨタソーイングシステムを取り入れ、利益率の高い生産を実現している。販売戦略との連携もできている)、渡辺パイル織物株式会社(今治タオルのブランドをうまく活用しながら、高い競争力を誇っている。生地を大手海外ブランドに供給するビジネスも行っている)、正岡タオル株式会社(高級ホテル向けのタオルに特化し、高い競争力を誇っている)、クロキ株式会社(大手スーパー向けのデニム生地売りから2000年代に脱却し海外降格帯カスタマー向けへとビジネスを転換、それが今の成功につながる)。佐藤繊維株式会社(自社の技術を地道に売り込み顧客に認めてもらう販売活動が鍵である)、三星毛糸(現在の社長になり、海外への生地売り込みを積極的に行っている。尾州産地が一体となった産地復興活動も積極的に行っている。) 海外調査:メンズファッションの世界最大の展示会であるPitti Immagine Uomoを視察し、特に日本のアパレルブランドの世界展開の取り組みについて取材を行った。そこで繋がりができた企業や団体と今後の研究への協力も取り付けることができ、大収穫であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年5月から新型コロナの各種規制が解除されたことで、昨年度まで中止を余儀なくされていた各種フィールドリサーチに取り組むことができたため。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度に引き続き、アパレル製品のものづくりを担っている各企業と工場へのフィールドリサーチを行いながら、日本のアパレル産業の競争力強化に向けた知見を得ていく。特に2024年度は、本研究プロジェクトの最終年度でもあるため、これまでの研究調査結果の対外発信を積極的に行う。その手段は、国内外の学会発表(24年7月:EurOMAなど)、論文、書籍を予定している。実務家を交えた研究会での発表(24年4月:社団法人ものづくり改善ネットワーク)も予定している。
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