研究課題/領域番号 |
23K20673
|
補助金の研究課題番号 |
21H00816 (2021-2023)
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
田中 恒彦 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (60589084)
|
研究分担者 |
佐藤 友哉 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (70721900)
神村 栄一 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (80233948)
角谷 寛 滋賀医科大学, 医学部, 特任教授 (90362516)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2026年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 535千円 (直接経費: 411千円、間接経費: 123千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
|
キーワード | 子ども / ライフログ / 睡眠 / 生活リズム / ウェルビーイング / 発達 |
研究開始時の研究の概要 |
近年スマートフォンの普及と高性能なウェアラブル端末(以下WD)の普及により,高い精度で生理指標や運動指標のリアルタイム計測と長時間の記録が可能となった。WDを用いて児童・思春期を対象にしたものはほとんどなく,発達的変化について縦断的に行われた研究はほとんどない。 本研究では,WDを児童・生徒に借与し毎日の生活リズム・睡眠習慣を計測し,取得された活動データをもとに同定された睡眠習慣や生活リズムについて,発達的変化,学業成績,健康指標との関連を検討する。そして,睡眠習慣・生活リズムの乱れに早期に介入することが精神・身体的問題の悪化防止や学業成績の向上に貢献できるかについて検討を行う。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は,ウェアラブルデバイスを用いた長期的な行動計測によって,児童・生徒の生活習慣の中から,ウェルビーイングと行動の関係性を導き出し,ユーザにフィードバックすることで,セルフストレスケアを支援するシステムを実現することである。現在は,スマートフォンと連携できる腕時計型ウェアラブルデバイスの普及により,アプリケーションと連動させるで,歩数や心拍,睡眠に関する記録を取得できるようになっている。 昨年度はFitbitを用いて計測した活動量などのデータをクラウド上にて一元管理を行うことが可能になった。一方で,Fitbitの仕様から,児童用に開発されているFitbit Aceについては直接APIからのデータ抽出が出来ないことが明らかになった。そこで今年度は,田村ら(2016)のプログラムを参考に,大学生を対象に睡眠習慣に関する教育パッケージを行い,3ヶ月の長期期間にわたってライフログを計測し作成した睡眠習慣教育が生活リズムの安定に与える影響について検討を行った。その結果,一部で睡眠教育パッケージの効果が確認できたもののその効果は小さかった。また,社会的環境の影響が大きく,授業期間から休暇期間に移行することで睡眠週間が大きく変化することが明らかになった。このことは,睡眠・生活リズムを安定させる上で環境の影響が大きいことを示唆している。 13歳以下の活動量データについては,Fitbitを用いて測定することは出来ないことが明らかになった。このため,その他の3軸加速度計などを用いてライフログを測定することを検討している。我々が現在用いているSelfBaseが新たにGarminによる活動量計測をサポートすることが可能になったので,異なるウェアラブルデバイスを用いて測定することも検討している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度課題となっていた活動量計測についてある程度目処がたち,長期間のデータを取得する目処が立ってきている。 また,解析用のワークステーションが納品されたことから,現在取得したデータの解析を試験的に行うことが可能になっている。
|
今後の研究の推進方策 |
まずは,13歳以上の中学生を対象に半年以上の長期データの取得を行う。また,小学生を対象にしたデータ取得について実験的に試行していく。
|