研究課題/領域番号 |
23K20677
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補助金の研究課題番号 |
21H00821 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
山本 理絵 愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (60249282)
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研究分担者 |
野田 博也 愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (00580721)
大貫 守 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (00823808)
田川 佳代子 (沖田佳代子) 愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (10269095)
内田 純一 愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (10457913)
瀬野 由衣 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (10610610)
Carlson Andrea 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (20268048)
村田 一昭 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (20381741)
柴田 有記 (大賀有記) 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (30708748)
橋本 明 愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (40208442)
堀尾 良弘 愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (40326129)
森川 夏乃 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (70757252)
宇都宮 みのり 愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (80367573)
稲嶋 修一郎 愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (80372845)
三山 岳 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (80582858)
金 仙玉 富山国際大学, 子ども育成学部, 准教授 (80803717)
慎 少帥 愛知県立大学, 教育福祉学部, 講師 (80843010)
金 碩浩 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (70424942)
葛西 耕介 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (00769010)
田村 佳子 愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (50227279)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2024年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | 教育と福祉の連携 / 外国人高齢者支援 / 特別ニーズ教育 / 生活困窮家庭支援 / 多職種連携 / 教育と社会福祉の連携 / 生涯発達支援 / インクルーシブ保育・教育 / 医療的ケア児支援 / 生涯発達 / 特別ニーズ支援 / 経済的貧困家庭支援 / 教育と釈迦福祉の連携 |
研究開始時の研究の概要 |
国籍・民族的アイデンティティ、障害、経済的貧困、性的マイノリティ等、多様性を受け入れる社会の中で、一生涯を通した発達支援において教育と社会福祉がいかに連携していけばよいか、その効果的な支援方法及び支援システムを明らかにする。そのために、多様なニーズをもつ子どもの支援に関する教育と社会福祉の連携に関する調査、経済的困窮家庭の支援に関する教育と社会福祉の連携に関する調査、外国人高齢者の介護に関する教育と社会福祉の連携に関する調査、国外における教育と社会福祉の連携調査を実施し、その結果を分析し、まとめる。
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研究実績の概要 |
本研究は、一生涯の発達支援にとって必要な、教育と社会福祉の連携の視点とシステムを明らかにし、理論化することを目的とし、本年度は以下の研究を実施した。 課題A:障害児、医療的ケア児や外国にルーツのある子どもなど多様なニーズをもつ子どもの支援に関する教育と福祉の連携の課題と必要な視点や実践モデルを明らかにするために、特別なニーズをもつ子どもたちの教育・支援に関わっている実践者と共同の実践検討会を実施し、医療的ケア児を受け入れている保育所でのインタビュー調査の結果をまとめた。また、スペイン及び韓国におけるインクルーシブ教育・保育に関する現地調査を行い、結果を分析しまとめた。さらに、発達支援に携わる専門家を対象とした研修プログラムに関して、教育と福祉の連携を促進する研修内容を検討した。 課題B:生活困窮家庭の支援に関する教育と福祉の連携の課題と必要な視点や実践モデルを明らかにするために、食支援や居場所支援を媒介とする実践や「ライフ・キャリア」に関わる学習機会の提供を含む実践等についての展開可能性を検討した。また、スクールソーシャルワーカー、社会福祉士等の参加による「多職種連携研究会」を開催するとともに、スクールソーシャルワーク実践のスーパービジョンを実施し貧困や虐待の事例などについて検討した。 課題C:外国人高齢者の介護・ターミナルケアに関する教育と福祉の連携の課題と必要な視点や実践モデルを明らかにするために、外国人高齢者の当事者へのインタビュー調査結果及び、地域包括支援センターにおける支援者へのインタビュー調査結果を分析しまとめた。また、異文化「終活」に関するシンポジウムを開催し、在日外国人の終末期の看取りの問題について、資料収集し、考察した。 課題D: 国外研究としてスペイン、ドイツ及び韓国におけるインクルージョン、教育と福祉の連携・協働に関する現地視察や資料収集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度にひき続き教育実践の検討を行い、一部論文化することができた。また、発達支援に携わる専門家を対象とした研修プログラムを追加・修正して実施し、スクールソーシャルワーカーや社会福祉士等の参加による「多職種連携研究会」の実施、外国人高齢者当事者及び支援者へのインタビュー調査結果のまとめ、異文化「終活」に関するシンポジウムを通してのインタビュー・資料収集、韓国におけるインクルーシブ教育・保育実践に関する資料収集とその翻訳及び考察等を行うことができた。 さらに、韓国とスペインのインクルーシブ教育・保育及び教育と福祉の連携に関する訪問調査の結果を論文にまとめることができた。また、医療的ケア児を受け入れている保育園職員へのインタビュー調査結果の一部を分析し論文にまとめた。生活困窮家庭に関する教育と福祉の連携については、前年度までの調査結果や実践事例・文献レビューを通し、普遍主義的なアプローチと選別主義的なアプローチ、官民(行政・民間)等の連携・協働の程度によって類型化し、「こども食堂」や「学習支援」等の実践の特質を検討した。外国人高齢者当事者及び支援者へのインタビュー調査結果も論文にまとめることができ、予定していた調査・資料収集ができ、おおむね計画どおりに進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度に実施した医療的ケア児支援に関するインタビュー調査結果の未分析部分をまとめ論文化していくとともに、ひき続き、多様なニーズをもつ子どもとその家族の支援に関する教育と福祉の連携の課題を検討するための実践検討会を実施していく。発達支援に携わる専門家を対象とした研修プログラムについても、修正して実施し、研修結果を考察する。 生活困窮家庭の支援については、「教育」と「福祉」が分離されやすい支援(例えば学校教育と行政福祉)/統合されやすい支援(例えば食支援つきの学習支援、自然体験教育、ライフプラン/金融経済教育等)のありように注目しつつ、今年度に検討した枠組み(普遍主義的アプローチと選別主義的アプローチ、官民(行政・民間)等の連携・協働)をもとに、当事者の視点(アクセシビリティ等)や実践に関わる地域特性と地域格差を加味した検討が重要になる。引き続き、多職種連携研究会、スクールソーシャルワーク実践のスーパービジョンを行うとともに、その結果を考察し、スーパーバイズの方法や関係専門家に対する研修内容・方法のまとめを行う。外国人高齢者支援に関する研究については、これまでの調査結果をまとめる。 海外における調査・資料収集については、韓国、スペインへの視察結果のまとめと考察を行うともに、ひき続き、韓国及びドイツにおけるインクルーシブ教育・保育や教育と福祉の連携に関する資料収集や現地調査を行っていく。 課題A~Dの成果を総合的に考察して、研究全体の目的に対する結果をまとめる。
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