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複合的なデータ・統計手法の利用に基づく高等教育の経済・社会的効果の計測の展開

研究課題

研究課題/領域番号 23K20710
補助金の研究課題番号 21H00873 (2021-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2021-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分09050:高等教育学関連
研究機関東北大学

研究代表者

島 一則  東北大学, 教育学研究科, 教授 (70342607)

研究分担者 小方 直幸  香川大学, 教育学部, 教授 (20314776)
福田 亘孝  東北大学, 教育学研究科, 教授 (40415831)
西村 君平  東北大学, 理学研究科, 特任講師 (50757466)
原田 健太郎  島根大学, 学術研究院教育研究推進学系, 講師 (60634441)
呉 書雅  岩手県立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70880219)
遠藤 さとみ  東北大学, 教育学研究科, 博士研究員 (20995617)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
キーワード教育 / 経済的効果 / 社会的効果 / 収益率 / SOC / 賃金 / 健康 / 信頼 / 教育経済学 / 幸福
研究開始時の研究の概要

本科研では、大学・大学院教育やその教育内容・教授法が有する経済(賃金)・社会的効果(健康、「生きる力」とも評されるSOC、他者への信頼、幸福感)について、社会人調査(WEBデータ)、社会人調査(WEBパネルデータ分析)、一卵性双生児(WEB多年度データ)などの総合的データセットを用いつつ、生得的能力の違いなどをコントロールした、より純粋な教育の効果について明らかにすることを目的とする。

研究実績の概要

本年度は、前年度に引き続き、教育の経済・社会的効果に関する文献・情報収集整理を継続した。そのうえで、すでに実施済みの調査に基づいて、①教育の社会的効果とされる「他者への信頼」、②「SOC」、さらに③新たに同定した「愛」「Spirituality」に関する分析を進め、学会発表の準備を進めた。また、④課題Ⅱ:社会人調査(WEBパネルデータ分析)に関わる調査を実施し、総合的データセットをさらに充実させた。⑥以上に並行して、それぞれの課題にふさわしい統計手法(操作変数法(GMM)・固定効果モデル・DID・計量テキスト分析など)についての学習を進めたうえで、以上の分析への応用を図った。
以上の作業に基づいて、A. 他者への信頼が高等教育を通じて統計的に有意な形で高まること、そしてその信頼が賃金を高めることが確認された。ただし、こうした関係は信頼の水準によっても異なることも明らかになった。B.また、大学教育が生きる力ともされるSOC(Sense of Coherence)に対して統計的に有意な正の効果を持つことが確認された。C.さらには多様な大学教育経験の中で「授業の内容や意義を十分説明してくれた」との経験がよくあったと答えたものは、SOC が60.70(なかったもの55.82)と相対的に高くなっており統計的にも有意な差が生じていることが明らかになった。D.この他にSpiritualityに関わる欧文レビュー論文の執筆も進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の研究計画で予定されていた先行研究に関する資料収集・整理、社会人調査、双生児調査も予定通り行われている。それに関わる分析も進んでいることから、以上の評価とした。

今後の研究の推進方策

本年度は研究最終年度となるため、これまでに行った作業に基づき、学会発表(SOCに関わるもの)や論文執筆(①Spiritualityに関わるレビュー論文、②信頼に関わる論文、③SOCに関わる論文)を進める。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 5件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 教育の社会的効果―Sense of Coherenceに着目して―2023

    • 著者名/発表者名
      島一則
    • 雑誌名

      生活経済学研究

      巻: 57 ページ: 47-52

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 教育が経済的効果を生み出すメカニズム ―汎用的能力と一般的信頼に着目して―2022

    • 著者名/発表者名
      古川彰・島一則
    • 雑誌名

      東北大学大学院教育学研究科研究年報

      巻: 71(1) ページ: 15-33

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 教育の経済・社会的効果の推計に関わる主要変数についての基礎分析2022

    • 著者名/発表者名
      島 一則・真鍋 亮・遠藤 さとみ
    • 雑誌名

      東北大学大学院教育学研究科研究年報

      巻: 70(2) ページ: 155-180

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 高校生の進路決定メカニズムに関する実証的研究―長期的観点・多様な規定要因・親の「想い」に着目して―」2021

    • 著者名/発表者名
      島一則・濱中義隆・西村君平・呉書雅・真鍋亮[共著]
    • 雑誌名

      『高校生の高等教育進学動向に関する調査研究第一次報告書』) 令和2~4年度 国立教育政策研究所 プロジェクト研究報告書 高等教育

      巻: 15 ページ: 63-100

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 愛に関する教育経済学的研究に向けての準備作業 : エーリッヒ・フロムにおける愛概念についての検討2021

    • 著者名/発表者名
      島一則
    • 雑誌名

      東北大学大学院教育学研究科研究年報

      巻: 70(1) ページ: 113-121

    • NAID

      120007184209

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 教育の社会的効果―Sense of Coherenceに着目して―2022

    • 著者名/発表者名
      島一則
    • 学会等名
      生活経済学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 大学ランク・学部別の大学教育投資収益率の実態-大学教育投資の失敗の可能性に着目して-2021

    • 著者名/発表者名
      島一則
    • 学会等名
      」九州西部地域大学・短期大学連合産学官連携プラットフォーム(QSP)主催研修会(オンライン開催)
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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