研究課題/領域番号 |
23K20738
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補助金の研究課題番号 |
21H00912 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
浅井 孝夫 順天堂大学, 医療科学部, 准教授 (60612736)
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研究分担者 |
塚尾 浩 順天堂大学, 医療科学部, 准教授 (10584972)
中島 章夫 杏林大学, 保健学部, 教授 (50433727)
堀 純也 岡山理科大学, 工学部, 准教授 (70368611)
渡邊 晃広 日本医療科学大学, 保健医療学部, 准教授 (40768090)
工藤 元嗣 日本医療大学, 保健医療学部, 准教授 (80867789)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2024年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2023年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 臨床工学技士養成教育 / OSCE評価 / 模擬OSCE / トレーニング教材 / VR動画教材 / 教育の質保証 / OSCE / 客観的臨床能力試験 / コア・コンピテンシー / 卒業時の到達目標 |
研究開始時の研究の概要 |
臨床工学技士の業務は拡大を続けており、今後さらなる知識や技術が必要とされる。しかし、その教育課程では教育時間や教育人材に不足がみられ、すでに臨床現場との乖離が広がっていると考えられる。問題は、臨床工学技士養成教育の到達度を客観的に評価するための基準がなく、教育の質の実態を正しく把握できていないことである。本研究では、教育の質の評価基準となるコア・コンピテンシーを作成したうえで、到達度の現状を把握するため実態調査を行う。また、特に情意領域、精神運動領域の適正な評価方法を確立するため、OSCE(客観的臨床能力試験)の評価の難しさを解消し、適正な評価を実施できる人材を育成するための教材を開発する。
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研究実績の概要 |
臨床工学技士養成教育の質保証へ向けて、Bloomの教育目標3領域のうち認知領域については国家試験で問われるが、情意領域、精神運動領域は問われない。医学教育での情意領域、精神運動領域の評価にはOSCE(Objective Structured Clinical Examination、客観的臨床能力試験)が効果的であるとされるが、臨床工学技士養成教育での導入事例はまだ限定的である。OSCEを確立することは、技術や態度などの教育の質を向上させる有効な手段であると考え、臨床工学養成教育の分野でもOSCEの導入を試みているが、適正なOSCEの実施にあたっては評価者間で評価が一致しにくいことが課題として指摘されている。また、臨床工学技士の業務では、生命維持管理装置につながれた患者など侵襲性の高い状況に直面することが多いため、模擬患者を用いたOSCEの実施は困難である。そこで、模擬患者の代わりにシミュレータを用いたOSCEプログラムを構築することが考えられるが、模擬患者からのフィードバックが得られないこともあり、評価者の評価スキルの向上が最重要課題となる。
2023年度は、米国シミュレーション学会の施設認定カテゴリーのうち「学習者の評価」の項目で認証を受けているUniversity of Hawaii, John A Burns School of Medicine, SimTiki Simulation Centerのセンター長を訪問し、様々なシミュレーション教育プログラムとその学習者の評価についてインタビュー調査を実施した。あらかじめ11項目のインタビューガイドを準備し、アメリカの医学教育におけるOSCEの実施状況、実施内容、評価者、模擬患者、シミュレーション教育について意見交換を行った。また、同席した韓国出身の医師も加わり、アメリカ・日本・韓国の各国における医学教育の現状について情報共有を行った。これらのインタビュー結果を踏まえ、臨床工学技士養成教育にOSCEを導入するにあたり適切な評価方法や評価基準を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
OSCE実施環境の整備が難航し、OSCE実施検証まで至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
早期にOSCE実施環境を整え、OSCE実施検証を行う。その後、2024年度計画として、OSCEの評価練習のためのモデルシナリオとトレーニング教材(動画、評価方法、評価表)を開発したのち、教材の実施効果を検証する。
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