研究課題/領域番号 |
23K20751
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補助金の研究課題番号 |
21H00927 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 旭川工業高等専門学校 |
研究代表者 |
篁 耕司 旭川工業高等専門学校, 電気情報工学科, 教授 (60369907)
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研究分担者 |
熊野 英和 新潟大学, 自然科学系, 教授 (70292042)
下田 貞幸 佐世保工業高等専門学校, その他, 校長 (10259971)
中村 基訓 旭川工業高等専門学校, システム制御情報工学科, 教授 (50435963)
奥村 和浩 旭川工業高等専門学校, 人文理数総合科, 准教授 (40634407)
笹岡 久行 旭川工業高等専門学校, 電気情報工学科, 教授 (30333272)
松原 英一 旭川工業高等専門学校, 人文理数総合科, 准教授 (10421992)
大島 功三 旭川工業高等専門学校, 電気情報工学科, 教授 (10310971)
井口 傑 旭川工業高等専門学校, 電気情報工学科, 教授 (70353224)
平 智幸 旭川工業高等専門学校, 電気情報工学科, 准教授 (70802619)
三井 聡 旭川工業高等専門学校, システム制御情報工学科, 教授 (00219669)
津田 勝幸 旭川工業高等専門学校, 物質化学工学科, 教授 (80227412)
大木 平 旭川工業高等専門学校, 電気情報工学科, 助教 (90792078)
宜保 達哉 旭川工業高等専門学校, 電気情報工学科, 准教授 (60755792)
阿部 敬一郎 旭川工業高等専門学校, 機械システム工学科, 准教授 (40784252)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2024年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 実験 / 評価 / 学修者本位 / 質保証 / 質の保証 / スキル / 学生実験 / 実験スキル / PBL |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、Society5.0・DX時代に必要とされる理数・工学系の「学びを可視化した学生実験」モデルを作ります。このモデルは、学修者の到達度に応じた実験書に加えて、実験能力と人間力について誰が評価しても同じ結果が得られる客観的評価指標で構成されます。学修者が主体的に実験できるよう工夫し、学びの質が保証できる「学修者本位型実験」としてまとめ、公開することを目的とします。 主に北海道の小学5,6年生・中学生と旭川高専の高専生および「自己創造型学修者」を特徴とする新潟大学創生学部の大学生をターゲットとして実践・分析を行い、より多くの人が学びを確認しながら実験できることをめざします。
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研究実績の概要 |
本研究では、小学5年生から大学生を対象として、Society 5.0に必要とされる理数・工学系の学生実験モデルを作成し、到達度に応じた実験スキルおよび人間力の評価指標を構築する。誰が評価しても同じ結果が得られる客観的な指標を作成し、児童・生徒・学生が主体的に実行できる「学修者本位型実験」を体系化し、公開することを目的としている。 2022年度は、専門分野のこれまでの実践の改善および「学修者本位型実験」の試行的取り組みを主として行った。旭川高専では到達レベルに応じた実験スキルセット(オンライン教材を含む実験書と実験スキル評価シート)を用いた学生実験を継続して行った。また、公開講座やジュニアドクター育成塾を通した小中学生向けの実験において実験スキル評価を行った。さらに、新潟大学では特定の専門を持たない学生への実験、および高校生向けの講座等でアンケート調査からどのような能力が育成できているか情報を収集した。そして、「評価とは何か」、「学生実験で何を測っているのか」について具体的なスキル評価シートから読み取れる内容について整理した。 これらより「学修者本位型実験」は、必ずしも一つの軸で構築できるものではない多様な要素を考え可視化する仕組みを作る必要があることがわかった。「実験を自分事にする」ことが極めて重要であることが確認され、高等教育機関の実験と評価の教育資産を、到達レベルに応じて小学5年生から大学生まで一貫した実験モデル構築の準備が整った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度の取り組みにおいて、「学修者本位型実験」について各分野の実践と評価は進んでいるものの、全体の統合的な設計にはさらに十分な議論と時間をかける必要があることがわかったため。また、それにともない、WEBサイトの構築を次年度に行うこととしたため。公開の前に著作権の問題をクリアする必要があるため。
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今後の研究の推進方策 |
PBLを含めた学生主体型実験を考案し、到達レベルに応じた実験スキルセット(オンライン教材を含む実験書と実験スキル評価シート)を作成するため、「小学5年生から大学生まで一貫した実験モデル」の具体的な指針を作成する。この指針を作成することにより、個別の実験がどのようなレベルでどのような人を対象にするかが明確になり、可視化の仕組みを構築できる。そのうえで、個別の実験書を再度見直し、実践・評価を行う。また、公開に向け著作権をクリアする取り組みを行う。さらに、実験時または実験後に得られる人間力について具体的な可視化の仕組みを構築する。
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