研究課題/領域番号 |
23K20999
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補助金の研究課題番号 |
21H01519 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
松田 法子 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (00621749)
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研究分担者 |
藤岡 換太郎 静岡大学, 防災総合センター, 客員教授 (20107452)
大場 修 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 教授 (20137128)
加納 靖之 東京大学, 地震研究所, 准教授 (30447940)
河角 直美 (赤石直美) 立命館大学, 文学部, 教授 (40449525)
福島 幸宏 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (40531182)
小野 映介 駒澤大学, 文学部, 教授 (90432228)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2024年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 海付集落 / 紀伊半島 / 漁村 / 被災史 / アーカイブ / 生活文化 / 民家 / デジタルアーカイブ / 南海トラフ / 漁業集落 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、紀伊半島の海付(漁業)集落を対象に、巨大災害や漸進的な縮退など、今後同地に予測される様々な危機への備えとして、近世以降の災害・復興歴等を含む集落の社会・空間・生活文化に関する史的デジタルアーカイブの構築とその公開を目指す。HGIS(歴史GIS)の手法も導入しながら、集落内の道・街区・地割・土地利用とその変遷、近世以降現在までの生業、民家の特徴、祭礼など伝統的生活文化の継承状況、加えて過去の被災歴とそこからの復興等に関する記録を集約する。かつそこでは、集落立地の地形や地質を、地表に展開する人的活動や空間の基盤的先行条件として注目・重視し、人文空間の組成と一体に考察する。
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研究実績の概要 |
◆定例研究会 ・全体研究会 第10~15回の全体研究会を行った。第10回は神島・菅島調査の報告と歴史地震の調査・検討法に関するレクチャー、第11回は太地調査計画の確認、第12回は太地調査及び民家分科会の報告と九鬼調査の計画、地学班の立ち上げ、第13回は三尾・雑賀崎調査の報告と九鬼調査計画の確認、第14回では九鬼調査の報告、第15回では2022年度調査の振り返りや成果公開法、2023年度の調査計画等について話し合った。 ・分科会 第1回民家分科会、第1・第2回アーカイブ分科会を開催した。民家分科会では太地と塩津の民家調査結果について意見交換と論点整理を行った。アーカイブ分科会では調査データの搭載と公開法について各種の検討を行った。 ◆現地調査 以下の日程と調査地にて、民家調査、集落調査、地質・地形調査、住民ヒアリング等を実施した。 5月 菅島・神島 6月 雑賀崎 7月 塩津 8月 太地 12月 三尾、九鬼 3月 雑賀崎
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画では年度あたりの集落調査を3ヶ所程度と想定していたため、今年度も計画を上回る倍程度の対象地について調査を実施できた。背景としては昨年度調査対象地で継続調査や追加調査が必要な論点が見つかったこと、民家調査を実施できる状況整備が整ったことなどがある。今年度の現地調査は民家調査のヴォリュームが大きく、実測図面の清書などデータの整備を行った。また、地学調査では調査ごとに記録を作成して取りまとめた。 対象地では、役場、自治会、NPOなどの協力を得て調査を実施した。調査成果は年度末に取りまとめて各地域に報告した。 また、調査地では他の研究グループとも交流や協同が生まれている。三尾集落についてはカナダ移民母村の観点から同地を対象とする京都外国語大学河上幸子氏らの科研研究チーム、九鬼集落については同地について先行的に調査研究を行っている大手前大学・大阪大学等の下田元毅氏らの研究グループと連携した。九鬼では同グループ企画のシンポジウム「人はなぜ九鬼の『まち』に魅了されるのか」が3月11日に開催され、当科研研究からは今年度の民家調査の内容について報告した。
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今後の研究の推進方策 |
◆定例研究会 ・全体研究会 隔月程度の頻度で全体研究会を開催する。研究会の内容としては、2022年度と同様に、調査地の事前・事後報告と分担研究者の専門報告を軸に進める。2023年度は全体研究会よりも分科会を軸に活動予定。 ・分科会 民家、アーカイブ、地学分科会の体制とし、作業・調査計画の策定、調査結果の検討、論点整理等を行う。なお2021年度に設定したHGIS分科会はアーカイブ分科会に統合する。 ◆現地調査 2022年度までに行った調査対象地を引き継ぎながら、地質・地形/被災史/集落の社会史・空間史/空間構成要素の悉皆調査/民家調査等の各主題に関する横断的な追加・補足調査を継続的に実施する。また、新たに2~3集落について予備調査を開始する。
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