研究課題/領域番号 |
23K21013
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補助金の研究課題番号 |
21H01562 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 早稲田大学 (2022-2024) 東京大学 (2021) |
研究代表者 |
下野 僚子 早稲田大学, 理工学術院, 准教授(任期付) (60609361)
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研究分担者 |
棟近 雅彦 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (10200247)
山田 秀 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (60260965)
加藤 省吾 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (80516766)
佐野 雅隆 拓殖大学, 商学部, 准教授 (50580221)
梶原 千里 静岡大学, 情報学部, 准教授 (70707835)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2024年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 品質管理 / 業務プロセス設計 / 医療情報システム / 要員配置 / 卒後教育 / 医療社会システム工学 / 医療業務システム / 業務プロセス / 業務支援システム / 力量評価 / 力量管理 / 社会実装 / 医療ICT / 教育 |
研究開始時の研究の概要 |
医療費抑制政策のもとで医療機関が厳しい経営環境におかれる中、臨床現場では限られた医療資源で質や効率を維持するため、データの利活用により業務状況を客観的かつ詳細に把握し、状況に合わせた無駄のない資源配分によって医療の質と効率の向上できる業務設計が必要である。本研究では、確保が難しい人的資源の有効活用を指向した業務設計のため、データ収集の基盤整備を進めてきた先行施設において、各患者に適した人材配置(患者-業務者マッチング)と人材育成(業務者個別の教育)の実践的方法の開発と検証を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は、医療の質と効率を向上できる医療業務を実現するため、患者に対して最適な業務者を配置するための「患者-業務者マッチング(課題①)」と、業務者の力量を効果的に向上するための「個別教育(課題②)」について、臨床現場で実用可能な方法として開発し、ICT基盤を活用しデータに基づいて実証することを目的としている。現場管理者と実務者との継続的な議論により、臨床との整合を確認しながら進めている。2023年度は下記を実施した。 ・患者-業務者マッチング(課題①):現状導入されているマッチングの実践上の課題を把握し、患者側の困難度と業務者側の技術レベルのマッチング状況を確認するため、それぞれ4段階で設定された困難度と技術レベルのギャップである充足度を指標として分析を実施した。 ・個別教育(課題②):採血業務の後工程にある測定分析業務において、既往研究で提案されていた特性要因図を用いた力量評価手法の課題の把握に基づき、力量評価とその評価結果に基づく個別教育に関する改善手法を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は、課題①では前年度までに行った患者-業務者のマッチングにかかる課題の系統的な整理に基づき、マッチングに係る重要度の高い課題について改善策を実施し、データ解析によって検証まで進めた。課題②では採血業務に加え、測定分析業務に関して力量評価手法の実践性を高める課題の把握と解決について体系化することができた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に行った改善策の実施と検証をふまえ、2024年度は、課題①の患者-採血者のマッチングにおいて残された課題の改善を進める。さらに他施設への展開方法を検討する。課題②の個別教育に関しては、力量評価に基づく教育に関して体系化してきた手法について、現場での実践性をさらに高める改善策を実施する。
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