研究課題/領域番号 |
23K21219
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補助金の研究課題番号 |
21H02246 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
森田 恵美 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (60551968)
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研究分担者 |
神林 崇 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 教授 (50323150)
松崎 一葉 筑波大学, 医学医療系, 教授 (10229453)
笹原 信一朗 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10375496)
道喜 将太郎 筑波大学, 医学医療系, 助教 (60808781)
堀 大介 筑波大学, 医学医療系, 助教 (10823693)
若井 建志 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (50270989)
松原 恵理 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (20467898)
伊香賀 俊治 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (30302631)
大井 雄一 筑波大学, 医学医療系, 客員研究員 (90516056)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 森林浴 / 疫学 / 健康 / 職域 / 木材 / 睡眠 / 勤労者 |
研究開始時の研究の概要 |
森林には保健休養機能があるが、森林浴が健康に良いというエビデンス(科学的な根拠)は現時点では十分ではない。木質空間も同様に、人を対象にした健康効果の検証は極めて少ない。よって、本研究は、医学分野で妥当とされている検証方法に則って、健康効果を明らかにすることを目的とする。 これまでに収集している地域住民を対象にした疫学調査のデータ解析、及び、勤労者を対象にした疫学調査を新たに実施する。これらにより、森林浴による生活習慣病、メンタルヘルス、睡眠などの心身の健康に関する効果、並びに、木材を使った建物や内装の身体と心の健康への効果を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究は、森林浴や木材空間での健康効果を明らかにすることを目的としている。医学分野で妥当とされている検証方法に則って、集団を対象とする疫学研究の手法にて、森林浴や木材空間による心身の健康効果を検証する。 当該年度は、前年度に予備調査を行った疫学調査について、本調査を開始した。このため、当初予定していた対象者のリクルート元である他の健康調査の関係者と調整、新規の調査フィールドの開拓、及び、本研究で実施可能なリクルート方法について詳細な検討を行い、倫理委員会の変更申請を行った。つくば市の勤労者を対象に、ウェブアンケート調査(メンタルヘルス、森林浴、木材環境)を実施し、約900名のデータを得た。更に、一部の人には睡眠の在宅脳波計測についても予備調査を行い、実施上の問題点や改善点を明らかにした。 平行して、これまで得られている疫学データの解析、遺伝子解析、及び、論文作成をすすめた。一回、森林浴を行った場合、当日夜の睡眠が一時的に改善されることが報告されているが、日常の不眠症状との関連は明らかではなかったため、森林浴と日常の不眠症状との関連を検証し、論文として公表した。約2000名の地域住民を対象にした睡眠疫学調査(アンケートと活動量計による睡眠計測)のデータ解析を行ったところ、女性では、高頻度で森林浴を行っている人たちほど、不眠症状を有している割合が少ないことが明らかになった。一方、男性ではそのような関連は認められなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
疫学調査本調査で必要な研究協力候補者について、当初予定していた対象者のリクルート元である他の健康調査の提供元機関の関係者の調整の結果、実施時期を遅らせる必要が生じた。また、当初予定していたフィールドのみでは、十分な調査協力者が得られないことが判明したため、追加となる新規研究フィールドの開拓や調整を行なったため、当初の計画より遅延が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、ウェブアンケートを継続し、リクルートを拡大する。また、既存のデータにて森林浴や木材の健康効果の検証を行い、論文の作成を行う。
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