研究課題/領域番号 |
23K21263
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補助金の研究課題番号 |
21H02349 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 東北大学 (2022-2024) 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 (2021) |
研究代表者 |
芳賀 聡 東北大学, 農学研究科, 准教授 (90442748)
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研究分担者 |
阪谷 美樹 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究部門, グループ長補佐 (00355687)
米倉 真一 信州大学, 学術研究院農学系, 教授 (40443113)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2024年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 乳牛 / 周産期疾病 / 肝臓 / 小胞体ストレス / 乳腺 / 高泌乳牛 / 繁殖障害 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、申請者が確立した周産期肝生検法と肝組織スライス培養法(ex vivo)を駆使して技術的問題を打破し、分娩後の臨床的健康牛と疾病発症牛を比較し、肝ERストレスレベルがどう違うのかを検証すると共に、肝ERストレス亢進を引き起こす「負の因子(機序)」および緩和に働く「正の因子」を明らかにする。これを基に、重篤な肝ERストレス発生を防ぐ技術シーズを創出し、分娩後の乳牛の疾病多発を効率的に防ぐ新たな飼養技術戦略の確立を図る。
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研究実績の概要 |
【本年度の実施内容・成果】分娩後不良となる乳牛は臨床的健康牛と比較して分娩直後の肝小胞体ストレス亢進が重篤でより強く肝機能低下と炎症が誘導される、という仮説を検証すべく追加フィールドワークとラボワークを並行して実施した。分娩直後の肝小胞体ストレス亢進の要因については、分娩時の生理的ストレスと急激な代謝産物動態の変化が重なっていて、フィールドワークのみではその詳細を追求することは難しい。本研究では、周産期の乳牛の肝臓組織を用いながら、その要因を分離して検証できる、肝組織スライス培養法(ex vivo)を用いることで、どのような症状の乳牛において、どのような内因性因子が、小胞体ストレスの亢進に関与しているか、明らかにする狙いがある。実際には、初年度サンプルに追加して、フィールドワークにおいて計50頭超の周産期乳牛から分娩後の肝生検組織サンプルを収集することができた。今年度は、その中で、後産停滞や子宮蓄膿症を罹患した分娩後不良牛群、そして難産や双子産経験牛群について、肝小胞体ストレスレベルと分娩前および分娩後の代謝プロファイルデータや血中脂肪酸組成データとの関連性評価を行った。そして、ラボワークにおいて、肝組織スライス培養法(ex vivo)により、小胞体ストレス亢進を引き起こす複数の内因性「負の因子」候補を見出している。本実績は、我々の仮説を検証する上で重要な戦略的ステップアップと位置付けられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度も新型コロナウイルス感染拡大が継続した影響として、勤務体制の制限を複数回受けた。研究環境の変更も生じて、分析項目によって分析の遅れが生じており、データの解析と結果のとりまとめがやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
フィールドワークデータとラボワークデータを基にして、肝小胞体ストレスを誘導する「負の因子」の作用を明らかにし、さらに小胞体ストレスを緩和する「正の因子」を探索する。肝臓の小胞体ストレス、細胞死および炎症レベルについて各マーカー等を、遺伝子発現解析、タンパク質発現解析により調べる。
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