研究課題
基盤研究(B)
キセルガイの貝殻には複雑な内部構造(CA)があり、その形態は著しく多様化しているが、その形態は平行進化がきわめて頻繁に生じている。CAは他の軟体動物にはない精密で複雑かつ多様な構造であり、平行進化が頻繁に起きることは驚きである。本研究では、日本産キセルガイのCAで平行進化がどのように起きたのか、その進化過程、分子メカニズムをゲノムレベルで明らかにし、その進化学的意義を解明することを目的として、1)日本固有種の特性に注目した全ゲノム解析、2)日本産種を対象とするphylogenomic解析、3)CA形態の平行進化プロセスの解明等を目指す。