研究課題/領域番号 |
23K21337
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補助金の研究課題番号 |
21H02560 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉田 丈人 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40447321)
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研究分担者 |
山道 真人 国立遺伝学研究所, 新分野創造センター, 准教授 (70734804)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | プランクトン / 湖沼 / 進化生態 / 系統地理 |
研究開始時の研究の概要 |
分散―競争トレードオフは多種共存のメカニズムとして注目されてきたが、歴史的な時間スケールで見れば、系統地理パターンにも影響しうる。分散能力が優位なコロナイザーと競争能力が優位なコンペティターの間には、分布域の広さや新規環境への定着順番などに違いが生じると予想される。実証と理論のアプローチを組み合わせて、日本に生息するミジンコの種内4系統における分散―競争トレードオフと種内系統地理の関係を解明する。
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研究実績の概要 |
分散―競争トレードオフは、多種共存のメカニズムとして注目されてきたが、歴史的な時間スケールで見れば、系統地理パターンにも影響しうる。分散能力が優位なコロナイザーと競争能力が優位なコンペティターの間には、分布域の広さ、移動分散・定着の順番、局所環境での個体数に違いが生じると予想される。日本に生息するミジンコは、絶対単為生殖性であり独立した4つの系統が存在する。これら4系統の地理的分布は大きく異なっており、分散―競争トレードオフによって説明できる可能性がある。本研究では、系統間の分散―競争トレードオフを評価したのち、種内系統地理パターンと比較する。また、それぞれの湖沼への移動分散・定着や個体数を系統間で比較する。さらに、数理モデルにより実証データの理論的な再現を確認する。これらにより、分散―競争トレードオフと種内系統地理の関係を解明する。 2021年度には、先行研究により2系統が同所的に分布することがわかっている国内5湖沼(山形県1湖沼、宮城県2湖沼、群馬県1湖沼、静岡県1湖沼)において、堆積物コア(-40cm)を採集した。採集した堆積物コアを1cm層ごとに分割して分析試料を得た。それぞれの試料について、クロロフィル+フェオ色素濃度、全リン濃度、帯磁率を測定した。また、年代測定のためのガンマ線分析を行なった。1湖沼分の試量については、堆積物からミジンコの休眠卵を分離して計数し個体群動態の評価を行なった。また、分離された休眠卵を用いて、ミトコンドリアDNAマーカーによる系統判別を開始した。研究1年目として、今後の分析に必要な試料の確保ができるとともに、種々の分析を開始することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
堆積物コアの採取、その後の分析試料の確保、種々の分析の開始が順調に進んだ。途中、年代測定のための機器が故障し修理に相当の時間を要したため繰越申請を行なったが、その後、予定通りに分析を完了することができた。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度に得られた分析試料をつかって、ミジンコの休眠卵を分離して計数し個体群動態の評価を、5湖沼について進めていく。また、分離された休眠卵を用いて、ミトコンドリアDNAマーカーによる系統判別を進めていく。さらに、得られた個体群動態や移動分散・定着の順番などの結果について、環境要因との関連などを分析していく。
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