SbzP生成物はNAD類似骨格を持つ。この構造は、NAD結合部に作用して競合阻害する抗腫瘍化合物と類似しており、本化合物についても医薬品活性が期待できる。そこで、下流のアミノアシル基転移反応が進行する様にSbzI, SbzAの酵素反応の基質特異性を改変し、SbzQと共に用いて、アザトリヒドロインダン環を修飾する。天然の基質以外にSbzIに関してはスルホン酸やアミノ酸、SbzAに関しては複数のアミノアシルtRNA合成酵素など非天然型基質の使用を試みる。また、ホモログクラスターより得られた修飾酵素を用いた結晶構造解析とそれに基づく変異酵素反応によって生成物を修飾し、構造多様性の拡大を達成する。
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