研究課題/領域番号 |
23K21404
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補助金の研究課題番号 |
21H02826 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
梅垣 宏行 名古屋大学, 未来社会創造機構(医), 教授 (40345898)
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研究分担者 |
佐竹 昭介 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 部長 (50508116)
亀山 祐美 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60505882)
竹屋 泰 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70590339)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2024年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | フレイル / 入院関連合併症 / せん妄 / 転倒 / 認知機能障害 / 入院 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者のフレイルは入院のリスクとなるだけでなく、せん妄・転倒・褥瘡・排泄障害・ADL低下などの入院中の合併症の発生や、退院後の予後不良のリスクであり、入院時にフレイルの把握をすることは重要である。そこで、今回我々は、我が国の診療環境において正確な予後推定を可能とし、かつ、簡易な診療情報のみから算出可能なFIを開発することを主たる目的として、全国4施設の老年内科病棟の急性期入院患者の前向きコホート研究を実施する
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研究実績の概要 |
入院診療を必要とする高齢者が増加している。入院治療は、医師・看護師など多職種の監視下で濃厚な医療を施すことが可能であり、外来通院では治療が困難な、より重篤な病状に対して実施される。しかしながら、高齢者では、入院中に、せん妄、転倒、褥瘡、尿失禁の発生、ADL低下などの合併症(入院関連合併症)が起こることも多く、サルコペニア・フレイルの増悪をきたし、入院前よりも身体・認知機能の低下が起こることも多い。欧米では、入院などのイベントに伴って起こるacute sarcopeniaという概念も注目されているが、未だ詳細は明らかとなっておらず研究が必要とされている。さらに、フレイルな高齢者では、退院後も、早期再入院・施設入所・死亡などのリスクも高い。こうした、入院中および退院後の様々な結果を予防・改善するためには、まず、これらのイベントのリスク因子を特定する必要がある。
こうした背景のもと、高齢でフレイルな高齢入院患者の登録研究を開始した。入院時の高齢者総合機能評価やフレイル評価などの後、入院中の合併症や退院時のADLやフレイルの評価、退院後3か月予後の調査を行い、高齢者の急性期入院の実態を明らかにするとともに、入院関連合併症やフレイルの悪化、予後不良などの関連因子を明らかにする。 参加4施設で、倫理承認を得て、患者登録が開始された。名古屋大学4528例、長寿医療研究センター306名、大阪大学127名、東京大学103名の登録を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
倫理承認の遅れによって、登録の開始が遅れた施設があった。 また、COVID-19の流行により、高齢者の入院が減少したことも影響した。
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今後の研究の推進方策 |
来年度も、登録を継続し、4施設のデータの統合を行っていく。 データ解析のイデアを募り、解析について、4施設間での合意を図り、解析を実施していく。
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