研究課題/領域番号 |
23K21412
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補助金の研究課題番号 |
21H02843 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
青木 吉嗣 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 遺伝子疾患治療研究部, 部長 (80534172)
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研究分担者 |
進藤 英雄 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 研究所・脂質生命科学研究部, テニュアトラック部長 (10401027)
本橋 紀夫 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 遺伝子疾患治療研究部, 室長 (50532727)
バレンタイン ウィリアム 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 遺伝子疾患治療研究部, 研究生 (60792900)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2025年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2024年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 筋ジストロフィー / 加齢性筋萎縮 / マルチオミクス解析 / 疾患モデルマウス / ヒト尿由来細胞 / デュシェンヌ型筋ジストロフィー / 尿由来細胞 / MyoD / リピドミクス解析 / エクソン・スキップ / リゾリン脂質 / アシル転移酵素 / LPCAT / マルチオミクス |
研究開始時の研究の概要 |
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は、筋細胞を支えるタンパク質が欠ける難病で、筋肉が徐々に衰える。この病気の研究で得られた知見を基に、日本初の核酸医薬「ビルトラルセン」が開発された。また、高齢化社会の日本では、加齢による筋萎縮も大きな問題である。DMDと高齢者の筋萎縮は、似たような筋線維の萎縮パターンを示すため、共通する病態があると考えられている。これを証明するため、我々はDMDモデルマウスを用いて詳細な分析を行い、筋萎縮に関わる代謝や炎症などの経路の相互作用を明らかにした。本研究では、これらの生命現象をさらに深く理解し、DMDや加齢による筋萎縮の治療法開発につなげることを目標とする。
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研究実績の概要 |
健常ヒト尿由来細胞を対象に、ウシ胎児血清(FBS)のロット違いが細胞膜リン脂質リピドミクス解析に及ぼす影響を評価した。FBSロットの違いにより、細胞膜リン脂質のプロファイルに差異が認められた。このことは、使用するFBSロットがリピドミクス解析結果に影響を与えることを示唆しており、実験条件の標準化が重要であることを示している。さらに、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)MyoD変換尿由来細胞を用いて、モルフォリノ核酸によるエクソン・スキップ前後の細胞膜リン脂質リピドミクス解析を実施した。エクソン・スキップ前後での細胞膜リン脂質の変動を解析した結果、エクソン・スキップによる遺伝子修正が細胞膜リン脂質プロファイルに及ぼす影響が明らかになった。最後に、リゾリン脂質アシル転移酵素であるLPCAT1, 2, 3, 4のmRNA発現レベルを定量的PCRで解析した。各酵素のmRNA発現レベルを測定することで、エクソン・スキップがリピドミクスプロファイルに与える影響のメカニズムを解明するための基礎データを提供することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請書の研究計画を予定通り進めることが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD) MyoD変換尿由来細胞を用いたシングルセル解析およびシングルセルエピゲノム解析を実施する。加齢性筋萎縮症とジストロフィー筋を対象に、筋萎縮の網羅的表現型解析(フェノミクス)を実施する。
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