研究課題/領域番号 |
23K21423
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補助金の研究課題番号 |
21H02865 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小林 正和 金沢大学, 保健学系, 教授 (30444235)
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研究分担者 |
水谷 明日香 金沢大学, 保健学系, 助教 (00828452)
国嶋 崇隆 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (10214975)
川井 恵一 金沢大学, 保健学系, 教授 (30204663)
西井 龍一 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (60463212)
鷲山 幸信 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80313675)
玉井 郁巳 金沢大学, 薬学系, 教授 (20155237)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2024年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 核医学 / がん / SGLT / 分子イメージング / セラノスティクス / SPECT / PET / セラノティクス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、FDG-PET検査の問題点を克服する臨床応用性に優れたSGLT (sodium glucose co-transporter)に高親和性を示す分子標的画像診断薬及び核医学治療薬を開発する。SGLT-1とSGLT-2は、FDGで診断困難な脳腫瘍、膵臓がん、前立腺がんに高発現しているため、FDG-PET検査を補完するSGLT分子標的核医学画像診断薬を開発する。その後、この診断薬を基本骨格とした核医学治療薬を開発する。
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研究実績の概要 |
本研究では、18F-FDG (2-deoxy-2-[18F]fluoro-D-glucose)を用いたPET (positron emission tomography)検査の問題点を克服する臨床応用性に優れたNa+共役能動輸送型糖輸送体SGLT (sodium glucose co-transporter)に高親和性を示すがん分子標的核医学画像診断薬の開発及び評価法の技術基盤の確立を目的とした。FDGが輸送される促進拡散型糖輸送体GLUT (sodium independent glucose transporter)との相同性がなく、かつ6種のサブタイプを有するSGLTの中でも、FDGでは診断困難な脳腫瘍、膵臓がん、前立腺がんに高発現しているSGLT-1/-2により腫瘍に特異的に高集積する新規SGLT分子標的核医学画像診断薬の開発を試みる。2023年度は、ヒト由来がん細胞において、ブドウ糖誘導体のSGLT輸送系寄与率評価法を確立したとともに、GLUTに親和性が見られず、SGLTに高親和性を有したヨウ素標識体におけるがん細胞への集積性を評価するとともに、ヒト由来がん細胞株を用いてヌードマウスにおける担がんマウスの作成を行った。その結果、リアルタイムPCRにおいて、SGLT-1の発現量が相対的に高いヒト由来肺がん細胞株と、SGLT-1/-2の発現量が相対的に高いヒト由来膵がん細胞株の両細胞株において、SGLTの基質であるMethyl-alpha-D-[3H]glucopyranosideと比べて、ヨウ素標識体PとAの集積量が高くなり、ヨウ素標識体Pの集積量が最も高くなった。また、各細胞株を用いてヌードマウスにおける担がんマウスの作成も確認できたため、2024年度は、各担がんマウスにおける有効性を評価する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、これまでSGLTに親和性のある母体化合物とそのヨウ素標識体を見出し、SGLT高発現のがん細胞株において、各ヨウ素標識体の有効性を評価できたため、2024年度には、予定通り担がんマウスにおける評価を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は以下の実験手順に従って行う。 1) SGLTに対して高い親和性を示したヨウ素標識体を担がんマウスにおいて評価する。 2) これまで開発してきたブドウ糖誘導体のSGLT輸送系寄与率評価法を用いて、新たなヨウ素標識体の開発を行う。
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