研究課題/領域番号 |
23K21482
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補助金の研究課題番号 |
21H03100 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 産業医科大学 (2022-2024) 長崎大学 (2021) |
研究代表者 |
梅原 敬弘 産業医科大学, 医学部, 准教授 (60617421)
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研究分担者 |
坂本 憲穂 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 講師 (30448493)
佐藤 寛晃 産業医科大学, 医学部, 教授 (50441845)
村瀬 壮彦 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (40823315)
池松 和哉 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80332857)
田中 克己 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (70244069)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2024年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | microRNA / 好中球 / 創傷治癒 / 炎症 / 糖尿病 / 糖尿病性創傷 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病(DM)をはじめ創傷治癒過程の異常を伴う疾患は複数存在し、その発症率は加齢に伴い増加する。また、急性増悪により死に至ることもあるが、未だ有効な治療法が確立されていない。申請者は、DM性創傷治癒過程の異常には、炎症期で活性化する好中球の機能異常が関与すること、その機能異常には、microRNA(miRNA)が関与することを明らかにした。本研究では、機能異常を伴う好中球のmiRNA発現制御機構を解明し、機能回復におけるキーとなる分子を探索する。さらにこれらの分子を利用し、創傷治癒促進効果の検討、治療効果のある新しい核酸医薬開発へ展開する。
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研究実績の概要 |
創傷治癒過程の異常を伴う疾患は複数存在し、発症率は加齢に伴い増加する。また、急性増悪により死に至ることもあるが、未だ有効な治療法は確立されておらず、新規治療法の開発が求められる。これまで、治癒遅延を惹起する糖尿病(DM)性創傷では炎症期で活性化する好中球が機能異常を起こしていることを明らかにし、その原因はmicroRNA-129-2-3p(miR-129)発現レベルの低下による生物学的プロセス障害の可能性を示した。また、miR-129発現レベルの回復が治癒遅延を改善する効果があることを明らかにした。一方、先行研究において、創傷治癒過程の異常を病態の一つとするDM以外の疾患では、創傷治癒過程の異常に好中球が関与することが報告されている。そこで、本研究は、次世代シーケンス(NGS)を用いたDM以外の疾患由来好中球特異的に発現するmiRNA/mRNAの網羅的発現解析を行った。これにより、DM以外の疾患由来好中球においてもmiR-129の発現レベルが低下していることが示唆され、複数のmRNAにおいても健常マウスと比較し発現変化が認められることが明らかとなった。また、昨年同様、疾患の重症度によりmiRNA発現パターンが変化することが推察されたため、疾患の重症度(罹患してからの経過時間)の違いによる疾患マウスモデルを作製し、NGS、qRT-PCR等を用いたmiRNAおよびmRNAの網羅的発現解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度に予定していた実験は、6割程度の進展であったが、来年度に予定していた実験の一部を行うことができたため、概ね順調である。
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今後の研究の推進方策 |
創傷治癒の異常を病態にもつ疾患由来好中球において、分子生物学的手法を用いて、重症度の違いによるmiRNA-mRNAの相互作用をとらえ、創傷治癒遅延を惹起する分子メカニズムの破綻を捉える。また、発現変化を認めたmiRNA及びmRNAが創傷治癒遅延を改善するキー分子となりうるかを検討するために、重症度が異なる疾患マウスモデルにおいて創傷治癒促進検討を行う。創傷治癒促進検討においては他機関と共同で遂行する予定である。
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