研究課題/領域番号 |
23K21531
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補助金の研究課題番号 |
21H03223 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
柳田 俊彦 宮崎大学, 医学部, 教授 (60295227)
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研究分担者 |
江藤 宏美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (10213555)
礒濱 洋一郎 東京理科大学, 薬学部薬学科, 教授 (10240920)
茂木 正樹 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (20363236)
木下 由美子 宮崎大学, 医学部, 教授 (30432925)
野間口 千香穂 宮崎大学, 医学部, 教授 (40237871)
杉田 由加里 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50344974)
池田 龍二 宮崎大学, 医学部, 教授 (50398278)
金岡 麻希 宮崎大学, 医学部, 准教授 (50507796)
斉藤 しのぶ 千葉大学, 大学院看護学研究院, 准教授 (90292680)
原田 奈穂子 宮崎大学, 医学部, 教授 (70637925)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2024年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | iDrug / 実践的看護臨床薬理学教育モデル / 投薬のしおり / 与薬のしおり / 与薬 / 与薬エラー / integrated Drug (iDrug) / Personal Drug(P-Drug) / 実践的シナリオ教材 / integrated Drug(iDrug) |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、看護師に対する実践的臨床薬理学教育の新たなコンセプト「integrated Drug(iDrug)」を活用し、臨床薬理学的知識に立脚した看護実践能力の修得を促す新たな教育システムを開発する。下記の4段階で実施する。 (1)処方薬Top30の資料作成(iDrug シート:看護師のための与薬のしおり) (2)臨床の現場に即した実践的シナリオ教材の作成と演習における活用 (3)看護学科-看護部-薬剤部の連携によるiDrug教育の実践展開と活用ガイドの作成 (4)情報発信とシステムの提供による他施設での有効性の評価
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研究実績の概要 |
本研究では、実践的看護臨床薬理学教育『integrated Drug (iDrug)』を活用し、看護の臨床薬理学教育を学士教育から継続教育までシームレスにつなぐ新たな 教育システムを開発する。臨床の現場における頻用薬Top30に関して、看護師-薬剤師-医師の連携のもと、与薬の実践に必要な事項を看護チームで必須かつ共有すべき知識として能動的に学習し、質の高い安全な看護の提供を目指すものである。 そのために、下記の4点を実施した。(1) 処方薬Top30の資料作成 (iDrug シート:看護師のための与薬のしおり) :病棟薬剤師との連携のもとに、各病棟における 処方薬Top30 を明らかにする。与薬に必要な様々な情報について、写真やイラストを活用した資料「与薬のしおり」を作成する。 (2) iDrug「与薬のしおり」の 活用1:実践的シナリオ教材の作成と演習での活用:看護の視点から重要な代表的症例(Paper Patient)に、iDrugに基づいて頻用薬の情報を追加し、看護と薬物治療 を包括的に学習可能な実践的シナリオ教材を作成する。演習で活用し、臨床に即した薬物治療・与薬の実践、看護援助を学習する。(3)iDrug「与薬のしおり」の 活用2:看護学生の実習教育での活用ならびに病棟薬剤師による病棟看護師教育での活用:「与薬のしおり」を病棟薬剤師による病棟看護師教育に活用する。 病棟実習時の看護学生への教育に活用する。(4) 看護における薬理学教育の実態把握のための調査とフィードバック :看護における薬理学教育は、殆どが外部講師(医師/薬剤師)に委ねられているため、現在の教育内容について実態調査を行い、看護実践と臨床薬理学の双方の観点から検証する。 上記の成果は、国内学会でのシンポジウム発表(2件)、論文(4報)において報告を行った。また、iDrugを反映した看護師向けの薬理学の教材開発(教科書1冊)を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在、本邦において臨床において用いられている薬価収載の医薬品は、およそ13000品目であり、各病棟ごとに処方の多い医薬品を分析し、それぞれについて、 iDrug シート:看護師のための与薬のしおりを作成している。作業量として、かなり膨大なため、その準備にやや遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画に基づいて、下記の4項目について研究を進める。 (1) 処方薬Top30の資料作成 (iDrug シート:看護師のための与薬のしおり) :病棟薬剤師との連携のもとに、各病棟における処方薬Top30 を明らかにする。与薬に 必要な様々な情報について、写真やイラストを活用した資料「与薬のしおり」を作成する。 (2) iDrug「与薬のしおり」の活用1:実践的シナリオ教材の作成と演習での活用:看護の視点から重要な代表的症例(Paper Patient)に、iDrugに基づいて頻用薬の 情報を追加し、看護と薬物治療を包括的に学習可能な実践的シナリオ教材を作成する。演習で活用し、臨床に即した薬物治療・与薬の実践、看護援助を学習す る。 (3)iDrug「与薬のしおり」の活用2:看護学生の実習教育での活用ならびに病棟薬剤師による病棟看護師教育での活用:「与薬のしおり」を病棟薬剤師による病棟看 護師教育に活用する。 病棟実習時の看護学生への教育に活用する。 (4) 看護における薬理学教育の実態把握のための調査とフィードバック :看護における薬理学教育は、殆どが外部講師(医師/薬剤師)に委ねられているため、現在 の教育内容について実態調査を行い、看護実践と臨床薬理学の双方の観点から検証する。 iDrug シートのコンセプトに基づいた看護師向けの教科書を、3冊作成中であり、今後はそれを本研究に活用しながら、研究を推進する。
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