研究課題/領域番号 |
23K21559
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補助金の研究課題番号 |
21H03258 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
西垣 佳織 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (90637852)
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研究分担者 |
小林 京子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30437446)
米倉 佑貴 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50583845)
足立 奈穂 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (50828374)
賀数 勝太 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (70782150)
亀井 智子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80238443)
福冨 理佳 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (60826329)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2024年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | テレナーシング / 障害児 / 家族看護 / 家族 / 発達障害 / 医療的ケア / 重症心身障害児 / セルフケア |
研究開始時の研究の概要 |
補助事業期間全体の事業計画は、対象者の障害種別ごとの2つの目的である、目的1.発達障害児と家族のセルフケア移行を促進するテレナーシングシステムの開発・評価および、目的2.重症心身障害児と家族のセルフケア移行を促進するテレナーシングシステムの開発・評価のそれぞれに対して、以下のように遂行する。 Intervention Mapping Approachの手法にて、Step1:ニーズアセスメント、Step2:プログラムの目的とアウトカムの設定、Step3:理論に基づく方法の選択、Step4:プログラム内容のデザイン、Step5:プレテストの実施を経て、Step6:プログラムの評価までを実施する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は障害児(発達障害児と重症心身障害児)と家族のセルフケア移行を推進するテレナーシングシステムの開発・評価を行うことである。Intervention Mapping Approachの手法を用いて、Step1:ニーズアセスメントで対象者の状況を「思春期の発達障害児」および「新たに胃ろう造設が必要な重症心身障害児」と明確にした。Step2:プログラムの目的とアウトカムの設定では、テレナースが共通理解可能な目的とアウトカムを整理した。またStep3:理論に基づく方法の選択、Step4:プログラム内容のデザインでは、スコーピングレビューの結果や専門家の意見をもとに、発達障害児と家族を対象としたテレナーシングプロトコルを作成した。重症心身障害児と家族を対象にしたテレナーシングについては、スコーピングレビューの結果や専門家へのヒアリングをもとに、新たに医療的ケアである胃ろうを造設する重症心身障害児と家族を対象とした介入ツールであるDecision Aidsを開発し、エビデンスの整理、提示に取り組んだ。またテレナーシングによる具体的な介入に必要なオンライン環境の確認、整備を進めるとともに本科研の成果を障害児と家族、専門職に広く還元するために、ホームページを作成し、内容の検討・作成を行った。 本研究の成果によって、医療的ケア児支援法により支援体制の拡充が重点的に実施されている医療的ケア児への新たな支援としての、テレナーシングの実装に向けた知見を得ることが可能である。また自立・自律の時期を迎える思春期の発達障害児への継続的支援へのテレナーシングの効果を検証することで、発達障害児と家族の社会参加を促進可能な支援システムの構築につながる可能性を有している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
発達障害児と重症心身障害児のそれぞれのモニタリング項目、テレナーシングの時間や頻度、子どもと家族の参加方法、トリガーポイントの設定と検討、セルフケア支援ツールの整備に際しては、訪問看護師等からの臨床の視点からの助言を要する。しかしながら新型コロナウイルスの感染拡大による新たな状況への対応等により、ヒアリング等の調整に時間を要した。また各対象者の状況に応じたテレナーシングの方法を検討するために、当初想定よりも時間を要したことも理由である。
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今後の研究の推進方策 |
Intervention Mapping Approachの手法を用いて、Step5:プレテストの実施を経て、Step6:プログラムの評価を実施する。対象者のリクルートや、多職種連携の上での具体的なモニタリング体制の構築など、臨床での実装が可能なテレナーシングシステムとなるように留意する。特にテレナーシングプロトコルについては、先行研究の知見の整理および、臨床現場で子どもと家族への支援を担う専門職からのヒアリングを進め、最新の知見を反映し、かつ実際に即した内容として完成させることに取り組む。発達障害児と重症心身障害児のそれぞれの状況に応じた介入ツールの開発、障害児と家族および専門家へのホームページを通した情報提供を通して、障害児と家族にとって効果的なテレナーシングの開発・検証に取り組む。
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