研究課題/領域番号 |
23K21575
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補助金の研究課題番号 |
21H03276 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
吉川 悦子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (00435554)
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研究分担者 |
石丸 知宏 産業医科大学, 医学部, 准教授 (30813737)
小林 由佳 法政大学, 現代福祉学部, 准教授 (40965703)
呉地 祥友里 東海大学, 医学部, 特任助教 (70981900)
呉地 祥友里 東海大学, 医学部, 特任講師 (60347721)
佐野 友美 公益財団法人大原記念労働科学研究所, 研究部, 研究員 (70782548)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2024年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 産業保健 / 中小規模事業場 / メンタルヘルス一次予防 / 参加型職場環境改善 / e-ラーニングプログラム / e-ラーニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、中小規模事業場におけるメンタルヘルス一次予防推進のための包括的職場環境改善プログラムを用いたクラスター無作為化比較試験を実施し、ストレス対策の効果ならびに実効的な職場環境改善の運用方法を提案する。遠隔支援包括的職場環境改善プログラムは各職場での環境改善の実施以外はすべてウェブ上で進めることができる。開発したプログラムはウェブ上で無料公開するとともに、運用のための手引きを作成し現場応用をはかる。
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研究実績の概要 |
本研究は、中小規模事業場におけるメンタルヘルス一次予防推進のための包括的職場環境改善遠隔支援プログラムを用いた介入研究を実施し、ストレス対策の効果ならびに実効的な職場環境改善の運用方法について明らかにすることを目的とする。 人的・物的資源に制約のある中小規模事業場においても実行可能なeラーニングを開発し、職場ストレス状況や職場環境改善の準備状況にあわせた最適なプログラム手順から環境改善実施・評価までを、すべてeラーニングならびにオンラインコミュニケーションツールを用いた遠隔支援で実施する。本研究にて得られた知見に基づき、中小規模事業場であっても実効的な職場ストレス対策を遠隔支援にて展開できる新たなストレス対策コンテンツを実装化し、その方法論を提示する。もって、新型コロナウイルス感染症により大きな打撃を受けた中小規模事業場での新たな職業生活様式に適応しつつ、多様な職場にメンタルヘルス一次予防を推進する基盤を得ることを目指す。 2022年度は、前年度の研究成果により開発した包括的参加型職場環境改善プログラムを3職場にて試行的に実施し、遠隔支援としての実行性や参加する職場の視点に立ってプログラムの有効性やユーザビリティについて評価した。開発したe-ラーニングプログラムは、使いやすさ、わかりやすさについては概ね良い評価であり、3職場の内2職場では職場環境改善への取組へと進んだ。一方で、遠隔支援のみで自律的に進められるかについては、明確な手順の明示、解説やツールの工夫が必要であるとの意見が多く挙げられた。特に遠隔支援で包括的職場環境改善を進めるためには、職場内でこの取り組みを進める「推進担当者」の果たす役割が大きいことが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
3職場でパイロットスタディを実施し、プログラムならびに介入手順の修正や調整のためのデータを収集することができた。次年度の介入研究実施に向けて必要な準備が整ったため。
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今後の研究の推進方策 |
本年度の研究成果として得られた遠隔支援における包括的職場環境改善プログラムに対する意見を反映してe-ラーニングを改善していくことと、あわせて職場内の推進担当者を養成するしくみを整備していくことで、スムースに介入研究実施へとつなげることができると考える。
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