研究課題/領域番号 |
23K21596
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補助金の研究課題番号 |
21H03316 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
石津 智子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10507859)
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研究分担者 |
小崎 恵生 筑波大学, 体育系, 助教 (10900293)
山本 昌良 筑波大学, 医学医療系, 講師 (20730386)
町野 智子 筑波大学, 医学医療系, 講師 (20755673)
前田 清司 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (30282346)
佐藤 希美 筑波大学, 医学医療系, 助教 (30823679)
野上 昭彦 筑波大学, 医学医療系, 教授 (80708602)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 心房細動 / マラソン / 心エコー / 長時間心電図モニタリング / アスリートハート / 三次元心エコー |
研究開始時の研究の概要 |
心房細動を抑制するとして推奨されてきた運動は、高強度の持久性運動では心房細動発症の強い危険因子であることが近年明らかとなった。心房細動は健康寿命の短縮、さらには死亡率増加をきたすことから、日本の高齢化社会における最大の臨床課題の一つである。未解明のスポーツによる心房細動発症の病態生理が、スポーツにおける心房細動対策を講じるための情報基盤として不可欠である。 我々は1)心房筋の炎症と線維化の背景にある遺伝子発現量の異常、2)心房筋の血行動態的代償破綻、3)副交感神経過活動による心房筋不応期の短縮、の3つの視点からスポーツによる心房細動発症のメカニズムの解明に迫る。
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研究実績の概要 |
心房細動を抑制するとして推奨されてきた運動は、高強度の持久性運動では心房細動発症の強い危険因子であることが近年明らかとなった。心房細動は健康寿命の短縮、さらには死亡率増加をきたすことから、日本の高齢化社会における最大の臨床課題の一つである。未解明のスポーツによる心房細動発症の病態生理が、スポーツにおける心房細動対策を講じるための情報基盤として不可欠である。 我々は1)心房筋の炎症と線維化の背景にある遺伝子発現量の異常、2)心房筋の血行動態的代償破綻、3)副交感神経過活動による心房筋不応期の短縮、の3つの視点からスポーツによる心房細動発症のメカニズムの解明に迫る。さらに、将来的に適切な運動処方法を念頭に遺伝的心房細動発症素因の意義の調査、最先端心エコー図を駆使してアスリート心房の代償から破綻に至る心房障害ステージ分類を同時に進める。この目的のもと、まず、10名のマラソンランナーに対して、14日間ホルター心電図を行い、不整脈の診断を行った。この結果、この中には不整脈を呈するものはいなかった。しかし、マラソンの直後から7日間までの間に、心筋逸脱酵素の上昇、左房、左室、右室に拡大やストレインの異常が高頻度に認められた。3次元心エコーを中心とした心臓画像診断、血行動態評価をさらに進めている。その後、心臓MRI計測を追加で行う体制を確立した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年から2022年までコロナ感染対策のため、マラソン大会や臨床研究が自粛された時期であったため。2023年からは、マラソン大会開催にあわせ、研究の開始ができており、2024年に参加者数は当初の人数に達するのは時間がかかるものの、各比検者のデータを詳細に解析することで、有意義なデータの創出に努めている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年は、実験室での高強度運動負荷を取り入れ、マラソン大会の時期以外にも症例をリクルートして研究を進めていきたい。また、運動中の心臓MRIの解析も可能な環境での研究ができる見込みであり、研修のテーマを掘り下げ深めて遂行する予定である。
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