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肥満発症における視床下部のエピゲノム・エピトランスクリプトームの役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K21617
補助金の研究課題番号 21H03349 (2021-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2021-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関群馬大学

研究代表者

河野 大輔  群馬大学, 生体調節研究所, 助教 (10382904)

研究分担者 畑田 出穂  群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (50212147)
川端 麗香  群馬大学, 未来先端研究機構, 講師 (90721928)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2024年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
キーワード視床下部 / エピゲノム / エピトランスクリプトーム / 肥満 / エピジェネティクス
研究開始時の研究の概要

継続課題のため、記入しない。

研究実績の概要

RNAのメチル化修飾であるN6-メチルアデノシン(m6A)修飾についての課題では、脱メチル化酵素であるFTOの視床下部おける働きについて引き続き検討を行った。FTOによる体重増加作用を担う特定の視床下部ニューロンに引き続き焦点を当て、このニューロンにおけるFTOの標的RNAから作られるタンパク(タンパクAとする)の詳細を調べた。タンパクAは、FTOの有無による選択的スプライシングの変化によりタンパクの立体構造が大きく変化することや、生理活性が変化することを昨年度に引き続きより詳細に明らかにした。また、視床下部ニューロン特異的なタンパクAのノックダウンマウスも作成した。Fto過剰発現マウスにおいてタンパクAをノックダウンすると、Fto過剰発現による体重の増加が抑制される傾向があった。したがって、視床下部ニューロンにおけるFTOによる体重の増加作用においては、タンパクAが重要な役割をしていると考えられる。

視床下部ニューロンのDNAメチル化修飾(エピゲノム)の役割を調べる課題については、DNAメチル化修飾の重要な標的遺伝子であるチロシン水酸化酵素遺伝子(Th)を発現する視床下部ドーパミンニューロンが、摂食行動の調節に重要な役割を果たしていることを見出した。また、その際に、視床下部摂食中枢の中心的な摂食調節経路であるメラノコルチン経路の影響を受けていることも明らかにした。また、肥満の際にTh遺伝子のDNAメチル化修飾が低下することも見出した。これらから視床下部ドーパミンニューロンのDNAメチル化修飾と関連した肥満の誘導機構の一部が明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

視床下部摂食中枢のエピトランスクリプトーム、エピゲノムの肥満発症における役割を明らかにすることができ、また、下流の分子機構などについても明らかにすることができたため。

今後の研究の推進方策

エピゲノムの修飾パターンを人為的に操作する実験にも取り組みたい。マウスの個体レベルで、特定の細胞のエピゲノムを編集することを試みる。そして、その際に起こる転写や表現型の変化を解析する。特定のゲノム領域のDNAメチル化修飾が、遺伝子発現に如何に影響し、さらに、体重などの表現型に如何に影響するかが明らかになる。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] DNA Methylation in the Hypothalamic Feeding Center and Obesity2023

    • 著者名/発表者名
      Yoshikawa Chiharu、Ariyani Winda、Kohno Daisuke
    • 雑誌名

      Journal of Obesity & Metabolic Syndrome

      巻: 32 号: 4 ページ: 303-311

    • DOI

      10.7570/jomes23073

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] AgRPニューロンのFTOによるm6A修飾の脱メチル化を介した体重調節機構2024

    • 著者名/発表者名
      河野大輔
    • 学会等名
      第101回日本生理学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] AgRP ニューロンの FTO による体重制御機構2023

    • 著者名/発表者名
      河野大輔、川端麗香、須山成朝、大橋一登、Winda Ariyani、橋本博美、吉川千遥、松居翔、矢田俊彦、佐々木努、北村忠弘
    • 学会等名
      第44回日本肥満学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 視床下部室傍核ドーパミンニューロンの摂食行動における役割2022

    • 著者名/発表者名
      河野 大輔、アリヤニウィンダ、常岡 明加、吉川 千遥、一瀬 宏、北村 忠弘
    • 学会等名
      第43回日本肥満学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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