研究課題/領域番号 |
23K21690
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補助金の研究課題番号 |
21H03487 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
柴田 史久 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (80314425)
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研究分担者 |
木村 朝子 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (20324832)
中村 文彦 立命館大学, 情報理工学部, 助教 (80968149)
松室 美紀 立命館大学, 情報理工学部, 助教 (90822859)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2024年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 循環型フレームワーク / 時空間映像データ / 移動体通信 / 複合現実感 / 安全運転支援 / 複合現実感(MR) / 隠消現実感(DR) / RV-XoverKit |
研究開始時の研究の概要 |
実世界を観測した時間的・空間的に散在する画像やセンサデータを獲得・伝送・蓄積・変換・加工・表示するための循環型アプリケーションフレームワーク(Spatiotemporal Images with Generalized Management Architecture)の実現を目指す.自動車やドローンから街頭カメラやスマートフォンまで,様々な機器から得られる画像・センサデータを収集し,循環・再利用できる基幹技術体系の構築する.本研究では,必要となる要素技術の開発,フレームワークの概念設計と試作,および応用事例の試作を行う.
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,実世界を観測した時間的・空間的に散在する画像やセンサデータを獲得・伝送・蓄積・変換・加工・表示するためのアプリケーションフレームワークSIGMA(Spatiotemporal Images with Generalized Management Architecture)の実現である.自動車や列車,ドローンから街頭カメラやスマートフォンまで,あらゆる機器から得られる画像・センサデータを収集し,循環・再利用できる基幹技術体系の構築が最終目標であり,本研究課題では,代表的な事例を想定して,必要となる要素技術の開発,フレームワークの概念設計と試作,複数の事例システムの試作を行う.最新の通信方式(5G)や最適な表示デバイスを組み合わせたシステムの実現を可能とするために,MR/DRレンダリング,特徴抽出,射影変換,3次元再構成などの関連技術を汎用的な形態でモジュール化することを目指す. 令和5年度においては,フレームワークの応用事例の1つであるシースルーDRによる安全運転支援に関して,周辺車両などによる不可視領域を可視化した際にユーザに与える影響について,運転シミュレータ環境を用いてSA(Situation Awareness)の観点から分析した.また,他の応用事例として,蓄積した映像データを利用して現在の光景と過去の映像データを融合するタイムラインMRの研究に取り組んだ.具体的には,これまでに試作したHMDを用いたプロトタイプシステムを用いて,現在の光景に過去の映像(動画)を重畳する試みを行うとともに,遠隔地に設置されたカメラ映像に対して,現在の光景と過去の光景を融合するシステムについて検討した.さらに,関連技術として,実世界と仮想世界を連携させる要素技術について,汎用的なツールキット(RV-XoverKit)の開発を進めた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
具体的応用事例として,安全運転を支援するシースルーDRシステムを開発し,その評価を行うため運転シミュレータ環境による実験を実施して結果を論文としてまとめた.また,関連技術として,MR型のコンテンツを,現実空間と仮想空間の間で連携させる機構について検討し,その成果を論文としてまとめた.これらの成果は過年度は論文としての発表ができていなかったため,「やや遅れている」としたが,投稿論文がすべて公表できたため上記の評価としている.
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今後の研究の推進方策 |
研究の最終年度にあたるため,フレームワークの応用事例の1つである当初の計画通りシースルーDRによる安全運転支援についての研究をまとめる.また,フレームワークの全体についての総括をするとともに,その他の応用事例として検討しているタイムラインMRの研究については,挑戦的研究(開拓)での展開を検討する.
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