研究課題/領域番号 |
23K21743
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補助金の研究課題番号 |
21H03581 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
内田 昌男 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球システム領域, 主幹研究員 (50344289)
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研究分担者 |
山田 桂 信州大学, 学術研究院理学系, 教授 (80402098)
久保田 好美 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 研究主幹 (80710946)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2024年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 北極海 / メタンハイドレート / 放射性炭素 / 中層水 / 温暖化 / 北極海中層水 / 完新世 / 水温上昇 / 永久凍土 / 大西洋起源水 / チュクチ海 / Mg/Ca比 / メタン / 古水温 |
研究開始時の研究の概要 |
北極域の温暖化の進行に伴い海底下のメタンハイドレートの不安定化が懸念されている。メタンハイドレートとは、メタンが海底下で氷状に固まっている物質のことで、体積の約160倍ものメタンを含有している。本研究では、アラスカ沖の海底堆積物コアの分析から、後期完新世における気候変動とメタン放出との関連性を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究では、複数の海洋コアを用いて、最終退氷期以降の北極海ハイドレート層の不安定化の実態を解明するとともに、ハイドレート脆弱化の要因と考えられる大西洋起源の中層水の循環並びに水温変動を復元する。ハイドレート層由来のメタン湧出と大西洋起源中層水の温度上昇との関連性を解明することは、北極域の温暖化増幅機構の一端の解明につながるものと期待される。大西洋起源中層水の変動実態の解明のため、中層水塊をカバーする水深範囲のコアを選別し、浮遊性・底生有孔虫、バルク有機炭素、貝化石の放射性炭素年代測定の実施検討並びに、産出量の少ない微化石及び脂肪酸等の超微量AMS -14C測定のための分析前条件検討を行った。さらに、選別したコアについて古水温指標である酸素安定同位比、Mg/Ca比分析のために用いる浮遊性・底生有孔虫、貝形虫等の微化石の保存状態を調べると同時に、種の同定作業、群集解析を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの感染拡大による影響に伴い、研究分担者の所属機関の活動制限より、予定していた有孔虫のピッキング、同定に関する作業に遅延が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、大西洋起源中層水の変動実態の解明のため、中層水塊をカバーする水深範囲のコアを選別し、浮遊性・底生有孔虫、バルク有機炭素、貝化石の放射性炭素年代測定の実施検討並びに、産出量の少ない微化石及び脂肪酸等の超微量AMS -14C測定のための分析前条件検討を行う。 さらに、選別したコアについて古水温指標である酸素安定同位比、Mg/Ca比分析のために用いる浮遊性・底生有孔虫、貝形虫等の微化石の保存状態を調べると同時に、種の同定作業、群集解析を進める。
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