研究課題/領域番号 |
23K21781
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補助金の研究課題番号 |
21H03666 (2021-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2021-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
鎗目 雅 東京大学, 大学院公共政策学連携研究部・教育部, 客員准教授 (30343106)
張 政陽 東北大学, 環境科学研究科, 助教 (40875465)
劉 庭秀 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (70323087)
金 丹 東北大学, 東北アジア研究センター, 専門研究員 (90779753)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2024年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 次世代モビリティ / 電気自動車 / 日本・中国・韓国の国際比較分析 / 政策 / イノベーション / 燃料電池自動車 / 燃料電気自動車 / ガバナンス / 自動車の電動化 / 燃料電費自動車 / 国際比較分析 / 電気自動車(EV) / 燃料電池自動車(FCEV) / ガソリン車 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、日中韓のZEV(ゼロエミッション自動車)転換を、①公共政策、②自動車メーカーの戦略・ZEVの普及速度、③使用済み蓄電池を回収・リサイクルする制度設計およびビジネスモデルの以上、3つの観点から分析することを目的としている。これにより、ZEVの生産・普及を促進する上で、如何なる政策のアプローチによって如何なる効果および課題が生まれるのかを解明し、今後のZEV供給量、使用済み蓄電池の発生量と流れの状況を予測する。
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研究実績の概要 |
本研究では、日本・中国・韓国(以下、日中韓)の市場状況を事例として、電気自動車(EV)および燃料電池自動車(FCEV)を含めたZEVの普及拡大に向けた自動車メーカの戦略と政府の政策、および、蓄電池を回収・リサイクルする市場の仕組みと国の政策に着目して比較分析を行っている。そのためには、まず第1に日本におけるFCEVの普及拡大に影響を及ぼす政策、企業戦略、インフラ整備、制度設計などを包括的に分析して、普及拡大を阻害している要因と求められる打開策を分析した。第2に、日中韓においてZEVの導入拡大の促進、ガソリン車の生産・販売・利用の抑制を図る上で、如何なる政策が導入されており、自動車の販売状況はそれによってどう変化しているのかを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
代表者、個々の分担者は、本研究で掲げている目的を達成するために必要なデータ収集を進め、国内外におくる学会で成果発表を行っている。また、国際雑誌への投稿に向けたデータ分析および論文の執筆が進んでいるため、現在までの進捗状況は、概ね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究内容としては、引き続きZEVの普及拡大とその持続可能性を決定する要因を明らかにするために、日中韓の市場状況を事例として、市場発展の状況、各国の自動車メーカーの戦略、政府政策、蓄電池を回収・リサイクルする市場の仕組みと国の政策に着目して比較分析を行っていく。そのためには、年に2回代表者・客分担者が進捗状況と研究成果の発表を行うために研究会を開き、積極的に共通目標の設定や、方法論、成果共有を図る。また、今後の研究の中では、これまでの研究対象となっていなかった自動運転およびMobility-as-a-Service(MaaS)の開発・普及状況を検証することとする。そのためには、まずは専門家・実務家へのインタビューおよび資料分析により、日本におくる自動運転やMaaSなどを活用した次世代交通システムの普及拡大に向けたイノベーション環境および多数の実証事業のこれまでの経験、および、円滑な実施、横展開を妨げる要因を明らかにする。また、EVの使用済み蓄電池の回収・リサイクルが可能となる社会システムの必要条件を検証するために、電気バス用蓄電池の解体実験を実施し、畜電池の組成成分を調査する。調査結果を踏まえて、自動車用リチウムイオンバッテリーやリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの電極材料に使われる全ての希少資源を同時にリサイクル可能な技術を開発するとともに、新しい技術を適用した場合の資源循環及び環境負荷低減への波及効果を評価していく。同時に中国のEVの使用済み蓄電池の回収・リサイクルの市場育成を促す中国政府の対策を検証し、推進要因・阻害要因を明らかにすることで日本と韓国への示唆を抽出していく。
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